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チームのエナジー伝える。サクラフィフティーン、南アフリカ戦(第1テスト)メンバー決まる。

2022.07.23

14番で先発するWTB磯貝美加紗。初のテストマッチで暴れたい。(撮影/松本かおり)

今回のメンバーでもっともキャップ数が多いのはFL齊藤聖奈。27キャップ。(撮影/松本かおり)


 ワールドカップまでに残された日々は3か月を切った。

 サクラフィフティーンの愛称で呼ばれる女子日本代表がギアを上げる。7月24日には岩手・釜石で南アフリカとのテストマッチを戦い、同30日にも南アフリカと、場所を埼玉・熊谷に移して競う。

 また、8月下旬にはアイルランドとの2戦を控える。

 7月22日、テストマッチシリーズの初戦となる、釜石での南アフリカ戦の出場予定メンバーが発表された。

 チームを率いるレスリー・マッケンジー ヘッドコーチ(以下、HC)は、経験豊富な選手やフレッシュな選手が並んだメンバーの選考にあたり、「我こそは、と自ら手を挙げた選手もいた」と話した。

 同HCは、2019年秋のスコットランド戦以来の出場となるNO8小西想羅や、先発で3番に入ったPR北野和子をはじめ、ベンチスタートから初キャップを狙うLO川村雅未、バックローの向來桜子らの名前を挙げて、選手たちの前向きな姿勢を伝えた。

 WTB磯貝美加紗は、先発(14番)で初キャップを獲得する。
 FB松田凜日は幅広く複数ポジションでプレーできる力を持つが、レスリーHCが「U18で初めて見た時に印象に残っている」というポジションでの起用となった。
 FBとして活躍し、日本代表キャップ43を持つ父・努さんの姿が重なる。

 レスリーHCは、「全員が(試合の中で)同じページを見られるように準備をしてきた」と話した。
 チームは7月10日から釜石入り。コロナ禍による選手たちの隔離もある中で活動を維持し、試合を迎える。

 対戦相手の南アフリカについて、レスリーHCは「フィジカルな戦いを挑んでくる。ディフェンシブで、タックルのいい選手もいる」と言う。
 それに対し、「相手に合わせて変えるのではなく、自分たちのスタイルを形作る戦いをしたい」。

 W杯を睨む。同大会ではカナダ、アメリカ、イタリアと戦うことが決まっている(プールB)。
「私たちに対しては、大きな体で、ガツガツやって来るチームの方が多い。それはW杯も変わらないので、南アフリカも、セットプレーの強いアイルランドも、大会の前に戦うにはいい相手」。

 チームを牽引するのはPR南早紀主将。2019年7月のオーストラリア遠征時から先頭に立つリーダーは、HCにもしっかりと意志を伝える。
「彼女は強いキャラクターを持っていて、私にも意見を示してくれるので、チームの考えていることが分かります」

 5月のオーストラリア戦に勝利し、チームは勢いと自信を手にした。
 しかし得点力の向上など、高めなければいけないところは少なくない。
 釜石での80分で勢いをさらに大きくする勝利をつかみ、W杯で上昇するために直しておくべき課題をあらためて知っておきたい。

▼サクラフィフティーン登録メンバー(vs 南アフリカ・第1戦)
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