NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安を退団して進退が注目されていた元日本代表ウィングの山田章仁が、九州電力キューデンヴォルテクスに加入することが7月20日に発表された。
山田は福岡県出身。36歳のスピードスターは、故郷の九州を拠点とするヴォルテクスで現役を続ける。
山田は自身のブログで、「ご報告」として熱い思いを綴っている。
https://lineblog.me/akihitoyamada/
以下、一部抜粋
「私、山田章仁は九州電力キューデンヴォルテクスでプレーさせていただくはこびとなりました。今回、契約させていただくにあたり、たくさんの方のご尽力を頂戴いたしました。この場で声を大にして改めて感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!!
お世話になったみなさんの前で楕円球を追いかけれることに喜びと責任を感じ、新しい仲間と目標に向かって突き進みたいと思います。
九州では、これまでの36年間の全てをグランド内外で地元の皆さんと共有させていただきたく思っております。
36年というと36歳ということになります。あまり年齢の話をするタイプではありませんが、トレーニングやラグビーが進化してるように、人類も進化してる今日この頃。2022シーズンは、戦友、堀江翔太がリーグワンMVPに選出、日本代表に復帰したように、36歳は、まだまだこれから。翔太だけではありませんが、他競技も含め、近しい歳のみんなの活躍を見ては、パワーをいただいています。
身体の調子もさることながら、経験値も、もちろん過去一。今まで経験させていただいたことをしっかり活かしていきたいと思っています。
今までの経験を活かし、自身を磨き、九州でまた一から勝負です。
九州で出会うラグビーをこよなく愛する方々の週末が、ちょっとでもわくわくするよう、楽しく過ごせるように、私も全力で頑張りたいと思います!」
山田は日本代表として25キャップを獲得し、2015年のワールドカップで南アフリカ代表を破るなど歴史的快挙を遂げたメンバーのひとり。同大会のサモア代表戦では華麗な身のこなしでトライを決め、世界から称賛された。
国内では、パナソニック ワイルドナイツ(旧・三洋電機ワイルドナイツ)在籍時にトップリーグ(前身の国内最高峰リーグ)で4度の優勝に貢献し、プレーオフトーナメントMVPを3度受賞、ベストフィフティーンには5回選ばれている。また、2012年度はシーズン(リーグ戦)最多トライの新記録となる20トライを挙げ、2017年度にもトライ王となった国内屈指のフィニッシャーだ。
また、サンウルブズ(日本チーム)の一員として国際リーグのスーパーラグビーでも活躍し、フォース(オーストラリア)、リヨン(フランス)、シアトル・シーウルブズ(アメリカ)でも挑戦するなど、世界を知るプロフェッショナルなアスリートである。
経験豊富な山田を獲得した九州電力キューデンヴォルテクスは、2022-23シーズンのリーグワンはディビジョン3で戦う。
赤間勝監督は、「山田選手には、グラウンド上でのパフォーマンスに期待するだけではなく、仕事とラグビーを両立するヴォルテクス選手に、世界を相手に戦ってきたプロ意識を注入することで、更にチームを成長させてくれることはもちろんのこと、ラグビーを通じて九州を盛り上げていくことにも期待しています」とコメントした。