ラグビーリパブリック

堀江翔太にいいバトンを渡す。日本代表・坂手淳史が今夏最終戦に感じる「特別」さ。

2022.07.08

フランス代表との今夏最終戦へ向けて意気込みを語る日本代表主将の坂手淳史(撮影:松本かおり)


 東京・国立競技場でフランス代表とぶつかる。ラグビー日本代表の坂手淳史主将は述べた。

「すごく大事な一戦です。日本の国立競技場でやるテストマッチは特別だと思いますし、当日はたくさんの方が来てもらえるであろうと予想されています。そこで僕たちのラグビーを見せることは、大事な経験になります」

 今度の会場では、埼玉パナソニックワイルドナイツの船頭として国内リーグワンの決勝を戦っている。印象はいい。最前列中央で組むスクラムにも、好影響を与えそうだと感じる。

「いい芝だなと思いました。(スパイクが)しっかり、噛みます。僕たちは、8人で低くまとまってスクラムを組む。1センチを追求してやっている。そうしたディテールが出しやすい芝だなと思います」

 最新の世界ランキングで7つ上回る3位のフランス代表とは、2日にもぶつかっている。愛知・豊田スタジアムで敗れた。23-42。

 ポゼッションを重視した前半こそ13-13と同点も、エラーを機に失点しながらエナジーを奪われていたような。

 レビューは済んでいる。

「僕たちのミスでボールキープができずに、1~2フェーズで(トライを)取り切られるというシーンが多かった。フランス代表の一瞬の集中力は高いと思いました。そのあたりは今週、落とし込んでいるので、大丈夫かなと」

 今度の隊列ではリザーブが注目される。追加招集されたSOの田村優、ウイルス禍に伴い一時離脱していたHOの堀江翔太が入る。それぞれキャップ数は69と67。

 坂手は「来た選手、戻った選手とも、一貫性を持ってプレーしてくれる。チームのやるべきことを僕たちに認識させてくれる2人です。一番、大きいのは、ゲームでいいコミュニケーションを取ってくれること」。同じ所属先で同じポジションの堀江については、こうも言及した。

「いつも準備してくれているし、堀江さんの後半のパフォーマンスは、僕が言うこともないくらい素晴らしい。僕は僕の仕事をしっかりやる。前半から飛ばして、いい状態でチームを渡せるようにしたいです」

 坂手にとっての今度の一戦は、初めて日本代表主将として挑んだツアーの締めくくりとなる。

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