東京・国立競技場でフランス代表とぶつかる。ラグビー日本代表の坂手淳史主将は述べた。
「すごく大事な一戦です。日本の国立競技場でやるテストマッチは特別だと思いますし、当日はたくさんの方が来てもらえるであろうと予想されています。そこで僕たちのラグビーを見せることは、大事な経験になります」
今度の会場では、埼玉パナソニックワイルドナイツの船頭として国内リーグワンの決勝を戦っている。印象はいい。最前列中央で組むスクラムにも、好影響を与えそうだと感じる。
「いい芝だなと思いました。(スパイクが)しっかり、噛みます。僕たちは、8人で低くまとまってスクラムを組む。1センチを追求してやっている。そうしたディテールが出しやすい芝だなと思います」
最新の世界ランキングで7つ上回る3位のフランス代表とは、2日にもぶつかっている。愛知・豊田スタジアムで敗れた。23-42。
ポゼッションを重視した前半こそ13-13と同点も、エラーを機に失点しながらエナジーを奪われていたような。
レビューは済んでいる。
「僕たちのミスでボールキープができずに、1~2フェーズで(トライを)取り切られるというシーンが多かった。フランス代表の一瞬の集中力は高いと思いました。そのあたりは今週、落とし込んでいるので、大丈夫かなと」
今度の隊列ではリザーブが注目される。追加招集されたSOの田村優、ウイルス禍に伴い一時離脱していたHOの堀江翔太が入る。それぞれキャップ数は69と67。
坂手は「来た選手、戻った選手とも、一貫性を持ってプレーしてくれる。チームのやるべきことを僕たちに認識させてくれる2人です。一番、大きいのは、ゲームでいいコミュニケーションを取ってくれること」。同じ所属先で同じポジションの堀江については、こうも言及した。
「いつも準備してくれているし、堀江さんの後半のパフォーマンスは、僕が言うこともないくらい素晴らしい。僕は僕の仕事をしっかりやる。前半から飛ばして、いい状態でチームを渡せるようにしたいです」
坂手にとっての今度の一戦は、初めて日本代表主将として挑んだツアーの締めくくりとなる。