参加チームも変わって大会名もリニューアルし、「スーパーラグビー・パシフィック」として開催された南半球最高峰リーグ(ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、パシフィックアイランドの計12チームが参加)は、6月18日にプレーオフ決勝がチケット完売のイーデンパーク(オークランド)でおこなわれ、レギュラーシーズン2位だったクルセイダーズが同1位通過していたブルーズとのニュージーランド勢対決を21-7で制し、優勝した。
クルセイダーズは前身の大会から数え、2020年と2021年にコロナ禍のなかおこなわれた国内大会(スーパーラグビー・アオテアロア)を含め、6年連続13度目の栄冠獲得となった。
クルセイダーズは序盤につくった2度のトライチャンスをブルーズの粘り強いディフェンスに阻まれたが、前半13分、SOリッチー・モウンガがドロップゴールを決め先制した。
激しい攻防のなか、30分にはペナルティゴール(PG)で加点。
クルセイダーズはハーフタイム前にも攻め込んでゴールに迫り、SHブリン・ホールがすばやいピックアップからインゴールにボールを押さえ、トライが認められ、コンバージョンも決まり13-0で折り返した。
一方、後半早々にもPGを許し16点ビハインドとなったブルーズは、59分(後半19分)、クルセイダーズ陣内深くでのスクラムからボールを持ち出そうとした相手NO8にSHフィンレー・クリスティーがプレッシャーをかけてボールを奪い返し、トライ。コンバージョンも成功で9点差に詰めた。
しかし、クルセイダーズの守りは堅く、ブルーズに追加点を許さず、76分にはキック&チェイスでプレッシャーをかけて、相手のボール処理ミスもあってWTBセヴ・リースがトライゲッターとなり、勝負は決まった。