ラグビーリパブリック

「このトロフィーのため」決戦へ。あすリーグワン初代王者決まる。両軍前日会見

2022.05.28

東京SG・中村亮土(左)と埼玉WK・坂手淳史(撮影:髙塩 隆)

「1年間、このトロフィーを取るために全員で努力してきた」

 昨年、トップリーグ優勝を収めている埼玉ワイルドナイツの坂手淳史主将が、まだ誰も掲げていないリーグワントロフィーを前に言った。左隣には指揮官のロビー・ディーンズ監督、反対サイドには、明日対戦する東京サントリーサンゴリアスの中村亮土主将、ミルトン・ヘイグ ヘッドコーチが並んで座る。5月28日夕刻、国立競技場内にてリーグワン決勝前日会見が行なわれた。決勝を戦う東京SG、埼玉WKの主将、指揮官がメディアに心境を語った。

東京SGヘッドコーチ ミルトン・ヘイグ(撮影:髙塩 隆)
埼玉WK監督 ロビー・ディーンズ(撮影:髙塩 隆)

 決勝でするべきことをメディアに聞かれると両主将の回答はともにシンプル。

「いつも通りにシンプルなところをしっかりやること。大舞台こそ、いつも通りにやること」(東京SG・中村主将)

「それぞれが役割を果たすこと。ディシプリンは重要になると思う」(埼玉WK・坂手主将)

 両チームはともに、新装なった国立競技場で初めてプレーすることになる。

リーグ戦での対戦は2月26日、埼玉WK34-17東京SG(撮影:髙塩 隆)

「初めてグラウンドに立たせてもらった。明日はお客さんも多いと聞いています。これ以上ない舞台での試合になる。全員で楽しみたい」(中村主将)

「明日は暑さという要素もあるかもしれません。ウチは経験持った選手がいるので、楽しんでやりたい」(坂手主将)

 会見終盤は互いに笑顔、会話を交わすなど、ラグビーマン同士の絆も見せた二人。それがかえって、内に秘めた闘志と、十全の準備への自信を感じさせた。

「試合が終わった後に、この一戦の重要さがわかる。そんな心境でできたらと思う」(東京SG・中村主将)

 間もなく、リーグワン初代王者が決まる。決勝は 5月29日15時キックオフ。国立競技場の屋根にホーンが響き、歴史がまた刻まれる。

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