東京・秩父宮ラグビー場で5月28日、リーグワン2022の3位決定戦がおこなわれ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが23-15で東芝ブレイブルーパス東京との熱闘を制した。
それぞれの魂がぶつかった両チームにとっての今季ラストゲーム。
序盤に得点したのはブレイブルーパスだった。前半7分、長いパスから右サイドを攻め込み、ゴールに迫ってWTBセタ・タマニバルが先制のファイブポインターとなった。11分には接点の攻防でこぼれたボールをSH高橋昴平が拾い、SO松永拓朗につないで連続トライとなった。
対するスピアーズは18分、フォワードが自陣でのスクラムで相手に圧力をかけ、ボールを出すと、SOバーナード・フォーリーが速く詰めてきたディフェンスの裏にキックを放ち、それをCTBライアン・クロッティが確保してオフロードでFBゲラード・ファンデンヒーファーにつなぎ、ゴールへ走り切って5点を奪い返した。
27分にはハーフウェイ付近のラインアウトでLOルアン・ボタがスチールしたあと、テンポよくボールをつないでWTB根塚洸雅のゲインなどもあって敵陣深くへ入り、最後は、おとり役も利いたアタックでブレイブルーパスのディフェンスを攻略し、左WTBの山崎洋之がインゴールに持ち込んだ。フォーリーのコンバージョンも決まり、12-12の同点となった。
その後、相手にペナルティゴール(PG)を許したスピアーズだったが、リスタート後の38分、敵陣22メートルライン手前中央のスクラムからバックスに展開してWTB山崎が左外を抜け、逆転トライ。17-15で折り返しとなった。
後半も激しい攻防が続き、48分(後半8分)、スピアーズはスクラムで圧倒してPGで加点。67分にも相手の反則のあとSOフォーリーがショットを決め、リードを広げた。
69分に、危険なプレーをした選手にイエローカードが出て、残り時間のほとんどを1人少ない状態で戦うこととなったスピアーズだが、LOヘル ウヴェが接点でターンオーバーするなど粘り強いディフェンスを続け、後半はブレイブルーパスに得点を許さず、スピアーズが勝って締めくくりとなった。
チーム最高タイ、そして初の単独3位という成績で今シーズンを終えることになったスピアーズの立川理道キャプテンは、「一つひとつ歴史を刻んでいくことも大事だと思うし、去年得たことをしっかり今年に活かして、今年得たことを来季につなげていきたいと思う。今年の悔しい結果を忘れず、来年、いいパフォーマンスをしていきたい」とコメントした。