サニックスワールドラグビーユース交流大会が4月28日から5月5日までおこなわれ、最終日には国内の強豪12校が参加した男子15人制の決勝戦が実施された。
決勝は東海大仰星が京都成章を68-21で圧倒し、初優勝を飾った。
仰星は成章WTB山村駿人に先制トライこそ許すも、以降はゲームを掌握。スペースへの嗅覚、2人目の寄りの速さが光り、みるみるゲインラインを突破した。
前半だけでノーホイッスルトライ2本を含む6トライを挙げて、40-14と勝負を決めた。FL松沼寛治主将が相変わらずの突破力を見せ、ランが光るFB増山将は2トライを挙げる活躍だった。
今大会は大会期間中に報徳学園、東福岡、天理、國學院久我山が出場辞退となるなど、3月の全国高校選抜大会同様、コロナに悩まされたが、初日からタイトな熱戦が繰り広げられた。
現在の3年生は高校入学と同時に、コロナ禍にあった世代。夏合宿や練習試合など、多くの成長する機会を失ってきた。
そんな中で3年ぶりに開催された今大会は、海外チームの招待こそ見送られたが、各チームにとって有意義な時間となったようだ。東海大仰星の湯浅大智監督は、「大会初日とはまるで別のチームになった」と言う。短期間での成長ぶりがうかがえた。
試合で課題が浮き彫りになり、ミーティングで修正をかけ、翌日の試合でクリアする、そしてまた次の課題が浮かび上がり……。このサイクルを回せたことで、チームは急成長を遂げた。決勝こそ大差をつけられたが、準優勝の京都成章・湯浅泰正監督も「この環境に感謝しかない」と話した。
株式会社サニックスが保有する宗像サニックスブルースは今季限りで休部となるが、サニックスワールドユースなどラグビーへの貢献はこらからも続けていく。