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【サニックスワールドユース】東海大仰星が京都成章を圧倒し初優勝。大会中に成長遂げる。

2022.05.07

キレのあるランを連発した東海大仰星のWTB大畑咲太(撮影:筒井剛史)

21回目の大会にして日本チームが優勝するのは初。今大会は海外勢不参加(撮影:筒井剛史)
この大会では伝統のディフェンスでも成長を見せた京都成章。SO川上凌空らが激しく刺さる(撮影:筒井剛史)

 サニックスワールドラグビーユース交流大会が4月28日から5月5日までおこなわれ、最終日には国内の強豪12校が参加した男子15人制の決勝戦が実施された。

 決勝は東海大仰星が京都成章を68-21で圧倒し、初優勝を飾った。

 仰星は成章WTB山村駿人に先制トライこそ許すも、以降はゲームを掌握。スペースへの嗅覚、2人目の寄りの速さが光り、みるみるゲインラインを突破した。
 前半だけでノーホイッスルトライ2本を含む6トライを挙げて、40-14と勝負を決めた。FL松沼寛治主将が相変わらずの突破力を見せ、ランが光るFB増山将は2トライを挙げる活躍だった。

 今大会は大会期間中に報徳学園、東福岡、天理、國學院久我山が出場辞退となるなど、3月の全国高校選抜大会同様、コロナに悩まされたが、初日からタイトな熱戦が繰り広げられた。

 現在の3年生は高校入学と同時に、コロナ禍にあった世代。夏合宿や練習試合など、多くの成長する機会を失ってきた。
 そんな中で3年ぶりに開催された今大会は、海外チームの招待こそ見送られたが、各チームにとって有意義な時間となったようだ。東海大仰星の湯浅大智監督は、「大会初日とはまるで別のチームになった」と言う。短期間での成長ぶりがうかがえた。

 試合で課題が浮き彫りになり、ミーティングで修正をかけ、翌日の試合でクリアする、そしてまた次の課題が浮かび上がり……。このサイクルを回せたことで、チームは急成長を遂げた。決勝こそ大差をつけられたが、準優勝の京都成章・湯浅泰正監督も「この環境に感謝しかない」と話した。

 株式会社サニックスが保有する宗像サニックスブルースは今季限りで休部となるが、サニックスワールドユースなどラグビーへの貢献はこらからも続けていく。

3位決定戦は石見智翠館33-26大分東明。智翠館NO8祝原久温は1年生で猛アピール(撮影:筒井剛史)
3位決定戦で先発に抜擢された大分東明のSH斜木莉士も期待の1年生
5位決定戦は佐賀工17-10長崎北陽台。写真は佐賀工WTB大和哲将(撮影:筒井剛史)
選抜大会を辞退した北陽台にとっては貴重な実戦機会。写真はPR橋本侑青(撮影:筒井剛史)
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