ジャパンラグビーリーグワン2022(ディビジョン1)でプレーオフ進出への望みをつなぎ、5月7日に地元の愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で東京サントリーサンゴリアスとレギュラーシーズン最終節(第16節)を戦う予定だったトヨタヴェルブリッツだが、新型コロナウイルス感染症の影響で試合は中止となり、涙をのむことになった。
リーグを運営する一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンによれば、5月2日、トヨタヴェルブリッツに新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が3名確認された。そして、翌日に陽性判定者を除いた選手・スタッフ全員のPCR検査を実施し、全員の陰性が確認できたため、5日の48時間前に試合メンバー登録を実施。しかしその後、練習参加選手に体調不良者が1名発生し、検査をおこなったところ、新型コロナウイルス感染症陽性であることが確認されたという。これにより、陽性者の練習参加状況などから他の選手への感染および濃厚接触疑いがあるため、当該試合の試合登録に必要な選手が揃わないことが確定し、「ジャパンラグビー リーグワン2022シーズン公式戦実施要項」第47条および新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに基づき協議し、一般社団法人ジャパンラグビーリーグワンが開催中止を決定した。
当該試合の再試合はなく、勝点の扱いについては現時点で正式発表されていないが、トヨタヴェルブリッツは不戦敗となり勝点は付与されない見通しで、プレーオフ進出圏内の4位以上には入れず、ヴェルブリッツはこのままシーズン終了となる。
よって、トヨタヴェルブリッツ(第15節終了時点で総勝点46)とプレーオフ進出枠を争っていた4位の東芝ブレイブルーパス東京(同総勝点49)がプレーオフに進むことが確実となった。