リーグワンはシーズン終盤となり、下位チームにとっては入替戦も気になってくるが、第14節終了時点で9位だったNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安は5月1日、東京・江戸川区陸上競技場でおこなわれた第15節でクボタスピアーズ船橋・東京ベイに13-40で敗れ、勝点を伸ばすことはできなかった。
前半をリードして折り返したのはシャイニングアークスだった。プレーオフ進出を決めている2位のスピアーズに対して果敢に挑み、前半3分、攻め込んでからのすばやい展開でPR竹内柊平から長いパスをもらった主将のCTBシェーン・ゲイツが抜け、先制トライを挙げた。その後、背番号10受けたグレイグ・レイドローがコンバージョンとペナルティゴール(PG)で加点し、13点を奪った。
しかし、スピアーズはルーキーが躍動し、チームは活性化していく。シャイニングアークスの粘り強いディフェンスに苦労していたが、24分、重量級FWを使って少しずつゲインし敵陣深くに入ると、今春に日体大を卒業したCTBハラトア・ヴァイレアが突破し、立命館大出身の新人WTB木田晴斗につないでトライを挙げた。
木田はその後も好走を見せ、ヴァイレアは強烈なタックルでも会場を沸かせた。
5点ビハインドで折り返したスピアーズは、44分(後半4分)にゴールに迫り、走り込んできたFBゲラード・ファンデンヒーファーがディフェンスを破ってトライゲッターとなり、コンバージョンも成功で逆転した。
ペースを握ったスピアーズは52分にも敵陣深くに入ってアドバンテージを得ると、SOバーナード・フォーリーがキックパスを放ち、CTBヴァイレアがキャッチしてトライを決めた。
その後、PGで点差を広げたスピアーズは、ディフェンスでも奮闘して流れを変えさせず、70分にはハーフウェイで相手のパスが乱れてアタックチャンスとなり、フォーリーからオフロードでボールをもらったWTB根塚洸雅がゴールへ駆け抜け、勝利を引き寄せた。
スピアーズは74分にもフェイズを重ねてオフロードの連続からフォーリーがフィニッシャーとなり、大差がついた。
また、この日は岩手・釜石鵜住居復興スタジアムでディビジョン2の4位~6位決定戦(第2節)もおこなわれ、マツダスカイアクティブズ広島が21-20で釜石シーウェイブスに競り勝っている。
1点ビハインドの釜石シーウェイブスは80分経過を知らせるホーンが鳴ったあと、PGチャンスを得てSOブレット・キャメロンが狙ったが、ショットは外れ、スカイアクティブズ広島が歓喜となった。