リーグワンのプレーオフに進める最後の1枠を狙うトヨタヴェルブリッツが、4月30日、東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた第15節でリコーブラックラムズ東京を64-17と圧倒。トライ量産によるボーナスポイントも獲得して総勝点46(10勝5敗)となり、日曜日に試合を控えるライバルの東芝ブレイブルーパス東京(総勝点44)と横浜キヤノンイーグルス(総勝点41)にプレッシャーをかけた。
ヴェルブリッツは前半9分、キックレシーブからのカウンターですばやくボールを展開してCTBマレ・サウが左外を抜け、サポートについていたCTBチャーリー・ローレンスにつなぎ先制トライを挙げた。
15分にもテンポよくフェイズを重ねてFL吉田杏が突破し、ゴール前で捕まったがパワーでインゴールにねじ込んだ。
ヴェルブリッツはその後、ディフェンスでも奮闘し、粘り強いタックルとジャッカルでチームを鼓舞していた主将のNO8姫野和樹が負傷で前半19分に退いてしまったが、24分にもゴールに迫り、FL古川聖人がピック&ゴーでタックラーをかわして追加点を奪った。
30分にブラックラムズにトライを許したものの、ヴェルブリッツは3分後に取り返して流れを変えさせず、ハーフタイム前には20フェイズ重ねた相手のアタックをしのぎ、24-7で折り返した。
そして、ヴェルブリッツは後半早々、WTB高橋汰地が自陣深くからのカウンターでゲインし、FBウィリー・ルルーにつないで蹴ったボールをチェイスした高橋がインゴールで押さえ点差を拡大。50分(後半10分)にも敵陣深くへ攻め込み、CTBサウがディフェンス裏に蹴ったボールをルルーがインゴールで押さえた。
ヴェルブリッツの勢いは止まらず、その後も攻め続けて計10トライを獲得。
入替戦回避という目標があるブラックラムズも最後まで執念を見せたが、大差がついた。