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花園近鉄ライナーズが三重ホンダヒートを圧倒 ディビジョン1自動昇格へ向け大きく前進

2022.04.30

途中出場からインパクトを残したライナーズのパトリック・タファ(撮影:宮原和也)


 ジャパンラグビーリーグワンの来季ディビジョン1への自動昇格がかかる、ディビジョン2の1位~3位決定戦(第2節)が4月30日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれ、花園近鉄ライナーズが三重ホンダヒートを47-17と圧倒した。
 ヒートは順位決定戦の第1節でリーグ戦1位通過の三菱重工相模原ダイナボアーズを下していたが(19-17)、そのヒート相手にトライ量産でボーナスポイントも獲得したライナーズがトップに立った。

 最終決戦は5月8日、東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれるダイナボアーズ対ライナーズの結果で、自動昇格チームが決まる。

 連勝すれば自動昇格が決まる三重ホンダヒートに対し、花園近鉄ライナーズは前半5分、WTB木村朋也がインターセプトから疾走して先制し、チームに勢いをつけた。
 29分にはゴール前中央のスクラムからバックス展開し、SOクウェイド・クーパーがディフェンダーをひきつけCTB吉本匠のトライをアシスト。
 さらに37分には、攻め込んでトライチャンスだったライナーズに対し、ヒートのLOフランコ・モスタートが妨害行為をしてしまい、梶原晃久レフリーはイエローカードを提示し、ペナルティトライを宣告した。

 19-3で折り返したライナーズは後半早々、SOクーパーがブレイクダウンでからんでPKを得ると、クイックタップから速攻を仕掛け、WTB片岡涼亮が左外をゲイン、パスをもらったLO菅原貴人がゴールへ駆け抜け点差を広げた。

 南アフリカ代表のハードワーカーであるモスタートがシンビンとなって苦しいヒートに対し、数的有利のライナーズは45分(後半5分)にもCTBシオサイア・フィフィタの中央突破からチャンスとなり、WTB木村がフィニッシュ。

 その後、ヒートがWTB尾又寛汰、SH根塚聖冴などの好走で2トライを奪い返したが、ライナーズは終盤、オーストラリア代表の司令塔でもあるクーパーがしなやかなムーブとキックスキルで仲間のトライを演出して得点を重ね、大差がついた。

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