各界で功労のあった人に贈られる令和4年春の叙勲の受章者が4月29日に日本政府より発表され、外国人叙勲において、ワールドラグビーの元会長であるベルナール・ラパセ氏に旭日大綬章が授与されたことが明らかになった。同氏への叙勲は、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開催及び日本におけるラグビーの普及・発展に対する寄与によるものとされている。
ラパセ氏はフランス(タルブ)出身の74歳。1991年から約17年間フランスラグビー協会会長を務めたあと、2008年から2016年にかけてワールドラグビーの会長としてラグビーの国際的な普及や発展等に貢献し、現在は、2024年にパリで開催されるオリンピックおよびパラリンピックへ向けてパリ2024組織委員会名誉会長を務めている。
ラパセ氏の旭日大綬章受章を受け、日本ラグビー協会の森重隆会長は、「ベルナール・ラパセ氏の栄えあるご受章を、日本ラグビー界を代表し、謹んでお祝い申し上げます。ラパセ氏は長年にわたりラグビーのグローバル化に情熱を持って貢献され、ラグビーワールドカップ2019日本大会成功への同氏の寄与は計り知れません。2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップは、ラグビー伝統国以外で初めて、アジアで初めて開催されたラグビーワールドカップでした。2008年にワールドラグビー(当時:IRB)の会長に就かれた同氏は、ラグビーが世界中で広く愛されるスポーツとなることを常に提唱し、日本大会の開催決定からその準備過程においても、強力なリーダーシップを発揮し、世界に開かれたラグビー界を率いてこられました。日本ラグビーに新たな地平をもたらした同氏の卓越したご功績に、本日改めて感謝と敬意の意を表することができますことを幸甚に存じます」とコメントした。