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5・1府中ダービープレビュー(中編)小川、德永共同主将が口を揃える「今はラグビーやってて楽しい」。

2022.04.27

東芝ブレイブルーパス東京の共同主将の2人。NO8德永祥尭(左)とSH小川高廣©TOSHIBA BRAVE LUPUS TOKYO

 東芝ブレイブルーパス東京のグラウンドを訪ねた廣瀬俊朗さんが、スタッフ、選手にインタビューをした第2回。SH小川高廣、NO8德永祥尭共同主将に府中ダービーへの意気込みを聞いた。

◆前編はこちら

 現在のチーム状態について期せずして2人の口から「今はラグビーやってて楽しい」と同じ言葉が。リーグワン序盤で東京サンゴリアス(第1節、●46-60)、トヨタヴェルブリッツ(第4節、●23-33)に黒星を喫したものの、中盤以降、調子を上げてきた。

「最初にみんなを集めて話しました。”自分たちの強みはどこだ”と。アウトサイドにいいランナーがいる。LOも大きい。あとはディフェンス。この3つで勝負しようと。シーズンが進むにつれてFWがどんどん良くなってきた。今はこの4つがうちの強み」(小川)

「明らかにセットが良くなった。高いLOがいてスクラムが安定。FWが前に出て、BKがすごいアタックを見せる相乗効果が生まれれている」(德永)

 現在は共同主将体制が定着したが、ブレイブルーパスとしては初の試みだった。
「最初はどうしたらいいかわからなかった」と小川は振り返る。德永も「あまり器用にできない(タイプ)。去年もそれでケガしたのかなと」。

 それがトッド・ブラッカダーHCの助言で肩の力が抜けた。「キャプテンだから、とかではない。自分らしくと言ってもらって」(德永)。

 今季、二人がいなかったのは第3節のブラックラムズ東京戦のみ。小川は第4節以降復帰、德永は第8節以降連続出場。共同主将が揃ってピッチに立てる状況も好調の要因だ。

 チームは戦うにつれて成長してきたと二人は感じる。德永は、殻を破るきっかけとなったのは、第5節の静岡ブルーレヴズ戦(2月5日、○59-26)だと言う。
「自陣から回してトライをとりきれた。キックを狙うか狙わないか話をして”僕らはポゼッションラグビーをしたい”と話ができた」

 小川は「その感覚で交流戦(第6節~)に入ったら良くなって、トヨタV戦(第12節)でエリアのとりあいでしっかり勝てた」と振り返る。
 BKを率いる小川の口から度々出たのは、中尾隼太の名前だ。「自分が何か言わなきゃ、ということがない。ハヤタ(中尾)がやってくれるから。外国人選手とのコミュニケーションもとってくれる」。

 若い選手だけでなく、中堅選手の成長も快進撃を支える。5月1日の東京SG戦も、開幕で対戦したときとは全く違うチーム状態で臨めそうだ。

 府中ダービーに関しての思いは異なる。「特に何も思ったことがない」と言うのは德永。
 小川は違う。最初に出場したダービー(2015年)で、自身がPGを外して負けている(●21-23)。「最初がそれだから、絶対勝ちたい」と意気込んだ。

 注目の対戦まで、あと4日。

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