男子の「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2022」の第6ラウンド、バンクーバー大会(カナダ)に参加した男子セブンズ日本代表は、5戦全敗で最下位(15位タイ)に終わった。
初日のプールステージ(B組)で3連敗だった日本は、大会2日目の現地時間4月17日、9位以下のトーナメントに臨み、ホスト国のカナダに5-29で敗れた。
日本はキックオフで長く蹴って陣地を取りに行き、作戦通り、ラインアウトで相手にプレッシャーをかけてボールを奪ったが、得点につなげることができなかった。
前半3分には反則をした日本の選手にイエローカードが出され、1分後、ペナルティを得たがタッチキックミスでカウンターを許し、カナダに先制された。
日本は数的不利のなか、ボールを手にしながらなかなか突破口を見つけられず、徐々に自陣深くに追い込まれ、6分、キックで脱出しようとしたが、相手にボールを渡すこととなり、またもカウンターで失点した。
その後、主導権を握ったカナダに3連続トライを許し、試合終了間際に宮上廉が5点を奪い返すのが精いっぱいだった。
そして、13位以下のトーナメントに回った日本は、アメリカにも12-33で敗れ、今大会を終えることになった。
開始早々、ブレイクダウンでターンオーバーされ、速攻のアメリカに先制されると、リスタートのキックオフでもボールを確保できず、連続失点となった。自陣から出られない日本は、エラーと反則が続いて4分にも失点。
6分にアメリカにイエローカードが出て、直後、数的有利を活かして中川和真がトライを挙げたが、後半もアメリカがボールキープで攻める時間が長く、点差は広がった。
日本は終盤、中川とともに共同キャプテンを務めた石井勇輝が自陣から駆け上がってトライを決めたが、反撃が遅かった。
梅田紘一ヘッドコーチ代行は今大会を振り返り、「試合では、ターニングポイントとなるプレーでうまくいかず、チームとしてモメンタムを失ってしまいました。日本へ帰ってから、ベースの底上げをおこなっていきます」とコメントした。