リーグワン(ディビジョン1)のプレーオフスポットを争うクボタスピアーズ船橋・東京ベイが4月17日、千葉県の柏の葉公園総合競技場でNECグリーンロケッツ東葛と対戦し、71-41で勝って10勝3敗(総勝点49)となり、2位に再浮上した。
序盤はリーグワン実戦初勝利を目指すグリーンロケッツが攻めていたが、前半4分、スピアーズのNO8ファウルア・マキシがインターセプトから約70メートル走り切り、先制した。
9分にはSO岸岡智樹から鋭く正確なフラットパスをもらったFLピーター“ラピース”・ラブスカフニが左外を抜け、SH谷口和洋につないでトライを挙げた。
ペナルティゴールで得点を重ねたグリーンロケッツに対し、スピアーズは20分にもゴールに迫ると、FWがパワープレーを繰り返し、PRオペティ・ヘルがインゴールにねじ込み点差を広げた。
スピアーズペースは続き、25分にはWTB金秀隆のゲインを起点にテンポよくアタックを継続してSH谷口がフィニッシュ。30分にはSO岸岡のディフェンス裏へのキックに反応したキャプテンのCTB立川理道がボールを確保してトライゲッターとなった。
一方、意地を見せたいグリーンロケッツは、28分にSOフレッチャー・スミスがカウンターでチャンスメイクし、WTB杉本悠馬が抜けてトライを奪い返した。33分にはFBレメキ ロマノ ラヴァが鋭いステップでディフェンスを切り裂き、ファンを沸かせた。
しかし、主導権を握り続けたのはスピアーズで、ハーフタイム前にWTB根塚洸雅が左サイドを抜けて大きくゲインし、サポートしたSH谷口がゴールへ走り切り、20点差をつけて折り返すと、後半早々には、FBゲラード・ファンデンヒーファーが突破して根塚とのパス交換から追加点を奪った。
その後、負傷離脱したマルコム・マークスの代役としてシーズン終盤にスピアーズに加入し、この日がリーグワンデビューとなったジョージア代表のHOジャバ・ブレグバゼも力強い走りでトライを決めるなど、大差をつけた。
グリーンロケッツも後半に3トライを奪い返したが、千葉県を拠点とするチーム同士のダービーマッチを制したのはスピアーズだった。