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コベルコ神戸スティーラーズのプレーオフ進出はほぼ絶望的… 埼玉ワイルドナイツに惜敗

2022.04.16

後半に2トライを挙げた埼玉ワイルドナイツのディラン・ライリー(撮影:松本かおり)


 プレーオフ進出圏内のトップ4に入るため、リーグワン2022(ディビジョン1)の残り試合はすべて勝つことが絶対条件だったコベルコ神戸スティーラーズだが、前年度日本一の埼玉パナソニックワイルドナイツを倒すことはできず、プレーオフ進出はほぼ絶望的となった。4月16日、埼玉・熊谷ラグビー場で挑み、31-37で惜敗。

 コベルコ神戸スティーラーズは7点差以内の敗戦だったため、ボーナスポイントを獲得して総勝点27(5勝8敗)としたものの、残り3節で、現在4位の横浜キヤノンイーグルス(9勝4敗、総勝点41)を上回るのは難しくなった。

 一方、2位の埼玉ワイルドナイツは11勝2敗(総勝点48)となった。

 埼玉ワイルドナイツに先制され、序盤に8点ビハインドとなったコベルコ神戸スティーラーズは、前半27分、FWがモールでゴールに近づいたあと、ボールを動かしてWTBアタアタ・モエアキオラが右外を抜け、インゴールに持ち込み5点を奪い返した。

 その後、再び点差を広げられたが、5-11で迎えた39分にも力強いモールを活かしてHO有田隆平がインゴールに突っ込み、1点差に詰めて折り返した。

 そして、44分(後半4分)には、前半に相手WTBマリカ・コロインベテから強烈なタックルを2度見舞われていたモエアキオラが、今度は青いジャージーの11番を弾き飛ばしてインゴールに持ち込み、コベルコ神戸スティーラーズが逆転した。鮮やかなパスでモエアキオラのトライをアシストしたSOアーロン・クルーデンはコンバージョンも決め、17-11とした。

 しかし、今季実戦負けなしの埼玉ワイルドナイツはすぐにゲームをひっくり返す。51分、WTB竹山晃暉がタックルを外してアタックの起点になると、パスをもらったFB野口竜司がゲインして右外で粘り、サポートについていたCTBディラン・ライリーにつなぎ、トライが生まれた。コンバージョンも成功で逆転。

 そして、56分に反則を犯したコベルコ神戸スティーラーズの選手にイエローカードが出され、埼玉ワイルドナイツは数的有利の時間帯に2トライを追加し、13点差とした。

 粘るコベルコ神戸スティーラーズが68分にドライビングモールで得点したものの、埼玉ワイルドナイツは75分、ゴール前のスクラムでアドバンテージを得たあと、ボールを手にしたSH小山大輝が瞬時に攻めの方向を変えて相手を惑わせ、SO松田力也がディフェンス裏にチップキックしたボールをCTBライリーが確保してトライを挙げ、勝負を決めた。

 最後まで懸命にプレーしたコベルコ神戸スティーラーズはラストアタックでトライを奪い返し、強風のなか、SOクルーデンがコンバージョンを決めボーナスポイント獲得で4強入りへわずかな望みをつないだが、痛い敗戦となった。

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