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クレルモン、大ピンチ。松島が負傷、欧州チャンピオンズカップの16強初戦を落とす。

2022.04.11

クレルモンとの初戦でトライを挙げたレスターのホセア・サウマキ(Photo: Getty Images)


 欧州ラグビーの2021-22シーズン最強クラブを決める「ハイネケン・チャンピオンズカップ」は、プールステージを突破した16チームによるノックアウトトーナメントの戦いが始まり、日本代表の松島幸太朗が所属するASMクレルモン・オーヴェルニュ(フランス)は現地時間4月10日、ホームのスタッド・マルセル・ミシュランでおこなわれた“ラウンド・オブ・16”の第1戦で、レスター・タイガース(イングランド)に10-29で敗れた。

 ラウンド・オブ・16は、ホーム&アウェイの2試合で準々決勝に進む勝者を決める。

 クレルモン不動の15番である松島はこの日もフルバックで先発し、前半12分、テンポよく動いたボールを手にして切り込みディフェンダーをひきつけ、仲間の先制トライをアシストした。

 しかし、その5分後、松島はルーズボールをめぐって猛チャージしてきた相手選手と衝突して右肩を痛め、ベンチへ退いた。

 松島を失ったクレルモンはまもなく反撃され、10-10で迎えた後半、相手に3トライを奪われてしまう。そのうちのひとりは、かつてキヤノンイーグルスやサンウルブズでもプレーし、この日、レスターの11番をつけたホセア・サウマキだった。そして、60分(後半20分)頃に危険なプレーをしたレスターの選手が一発退場となり、クレルモンはラスト約20分間は数的有利だったが、得点できず、逆転負けとなった。

 クレルモン対レスターの2戦目は、現地時間4月16日にレスターのホームでおこなわれるが、負傷した松島の状態が悪ければ、クレルモンにとっては大きな痛手となる。

 クレルモンは、大詰めを迎えたフランス国内リーグのトップ14でもプレーオフスポットを争っており、松島のけがが心配される。

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