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ブレイブルーパスがヴェルブリッツとの激闘制し5位に浮上 執念のBP獲得で4位と勝点2差

2022.04.10

最後にボーナスポイント獲得となるハットトリックを決めたセタ・タマニバル(撮影:早浪章弘)


 リーグワンのプレーオフに進める4強入りをかけて激しいサバイバルを繰り広げるトヨタヴェルブリッツと東芝ブレイブルーパス東京が4月10日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で激突し、ブレイブルーパスが53-31で競り勝ち、ヴェルブリッツを抜いて5位に浮上した。

 3トライ差をつけてボーナスポイントも獲得したブレイブルーパスは総勝点34(7勝5敗)となり、4位・横浜キヤノンイーグルスとの勝点差は「2」となった。
 痛恨の黒星を喫し6位に後退したヴェルブリッツは総勝点32(7勝5敗)。
 残りは4節。 

 序盤からシーソーゲームとなった。
 3-3で迎えた前半15分、トヨタヴェルブリッツのSH茂野海人がラインアウト後に近場を抜けて大きくゲインし、サポートに走ってきたWTB高橋汰地につなぎ、最初のトライを挙げた。

 しかし、東芝ブレイブルーパス東京は5分後、ゴールに迫ると中央からすばやく左に展開し、WTB松延泰樹が5点を奪い返した。24分にはSH小川高廣がプレッシャー下で瞬時に足を使ってボールをつなぎ、FLマット・トッドの突進でチャンスとなり、CTBセタ・タマニバルがトライを決めた。

 5点ビハインドとなったヴェルブリッツは29分、WTB高橋がキック&チェイスで相手WTBジョネ・ナイカブラと競り、インゴールに転がったボールを2人ともグラウンディングできなかったが、あとから追ってきたNO8姫野和樹が押さえ、トライが認められた。SOティアーン・ファルコンのコンバージョン成功で逆転する。

 しかし、ブレイブルーパスはハーフタイム前、ゴールに迫り、FWが近場を突いたあとボールを動かしてCTBタマニバルがトライを決め、22-17と再びゲームをひっくり返して前半を終えた。

 流れを引き寄せたブレイブルーパスは、後半の立ち上がりもよく、45分(後半5分)、スクラムでプレッシャーをかけて相手の反則を引き出し、敵陣深くに入り、ラインアウトからモールで押し込み追加点を奪った。その後、SOトム・テイラーがコンバージョンとペナルティゴールで得点を重ね、32-17となった。

 これ以上離されたくないヴェルブリッツは、59分にゴールに迫り、斜めから走り込んできたNO8姫野がタックルを受けながらもトライを決め、点差を詰める。64分にはフレッシュレッグのCTBバティリアイ・ツイドラキが自陣から大きくゲインし、サポートもついてボールをつなぎ、WTB高橋がゴールに持ち込んだ。コンバージョンも連続成功で1点差となった。

 しかし、ブレイブルーパスは68分、元ニュージーランド代表CTBであるタマニバルが力強いハンドオフから抜けてチャンスメイクし、パスを受けたNO8徳永祥尭がフィニッシャーとなり突き放す。
 79分にはSHジャック・ストラトンがハーフウェイでインターセプトしてゴールへ走り切り、勝負を決めた。

 そして、3トライ差をつけてボーナスポイントも獲得したいブレイブルーパスは、ホーンが鳴ったあともプレーを続け、チーム一体となった連続攻撃でゴールに迫り、タマニバルが密集を飛び越えてゴールライン上にボールを押さえ、歓喜となった。

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