コベルコ神戸スティーラーズがプレーオフ進出への望みをつないだ。4月10日に神戸ユニバー記念競技場でおこなわれたリーグワン・ディビジョン1の第12節で、NECグリーンロケッツ東葛に57-28で勝ち、トライ量産によるボーナスポイントも獲得。残り4試合のため、プレーオフ出場権獲得となる4強入りへは厳しい状況であることは変わらないが、5勝7敗(総勝点26)となり、4位との勝点差は「10」に縮まった。
また、スティーラーズにとっては、先発した36歳のベテランPR山下裕史が150キャップ目の記念試合でもあり、勝利で祝った。
スティーラーズは序盤から攻め込み、前半3分、敵陣深くに入ってSOアーロン・クルーデンがディフェンス裏に蹴り、インゴールに残ったボールをWTB山下楽平が押さえ先制した。
8分にはラインアウトからモールで押し込み追加点。
一方、リーグワン実戦初勝利を目指すグリーンロケッツは、11分、NO8アセリ・マシヴォウが力強い走りで赤い壁を破り、トライを奪い返した。
しかし、スティーラーズペースは変わらず、20分、SOクルーデンが右外に長いパスを通してWTBアタアタ・モエアキオラがゲインし、FB山中亮平につないでリードを広げた。
25分にはトライチャンスだったスティーラーズに対し、グリーンロケッツの選手が不当なプレー(故意のノックオン)をしてしまい、滑川剛人レフリーはペナルティトライを宣告した。
イエローカードも出て数的有利となったスティーラーズは30分にも攻め込み、ドライビングモールで追加点を挙げた。
31-7で折り返したスティーラーズは、後半早々にも細かくボールをつないでNO8ブロディ・マクカランがフィニッシュし、その後、シーズン途中で加入した南アフリカ代表CTBルカニョ・アムのリーグワン初トライを含めて3トライを追加し、快勝となった。
同日、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムではディビジョン2(第10節)の釜石シーウェイブス×花園近鉄ライナーズがおこなわれ、優勝を争う順位決定戦へ向けて弾みをつけたいライナーズが計15トライの猛攻で98-12と圧倒している。
LO菅原貴人、CTBシオサイア・フィフィタはハットトリックの活躍。
一方のシーウェイブスは、前半6分にNO8サム・ヘンウッドが危険なプレーで一発退場を命じられ、試合のほとんどを14人でプレーすることとなり、苦戦を強いられた。