ラグビーリパブリック

ワールドセブンズシリーズ再開 シンガポール大会プール戦で日本3連敗

2022.04.09

フランス戦で福士萌起(写真下)らが懸命に食らいつく(Photo: Getty Images)


 男子7人制ラグビー(セブンズ)の強豪国が集うワールドラグビーセブンズシリーズ2022が再開し、4月9日に第5ラウンドのシンガポール大会が開幕。セブンズ日本代表はプールDで3戦全敗となり、9位以下のトーナメントに進むこととなった。

 梅田紘一ヘッドコーチ代行いわく、「前回(1月下旬)のスペイン大会後から新しいメンバーも加わり、課題修正を図ってきた。この大会もチーム全員でチャレンジを楽しみたい」と臨んだ日本だが、フランスとのオープニングゲームには14-36で敗れた。

 日本は序盤に自分たちのエラーから連続失点。
 前半5分に中央のスクラムからボールをもらった福士萌起が抜けてゴールへ走り切り、トライを奪い返したが、2分後に相手のパワフルなランナーを止められず、点差は広がった。
 日本はハーフタイム前にキック&チェイスで得点チャンスだったが、フランスの守りに阻まれた。
 後半、7-31とされたあと、ベテランの副島亀里ララボウ ラティアナラが切り込んで、朝長駿も連続オフロードでボールをつなぎ、盛田気がゴールに持ち込んだが、反撃はそこまでだった。

 2戦目はアイルランドに挑んだが、7-38で敗れた。
 開始20秒で相手に先制されたあと、前半2分、石田大河がディフェンダーをひきつけて中川和真の突破をアシストし、同点としたが、6分とハーフタイム前にディフェンスを破られ連続失点。
 後半、日本はペナルティ多発で流れを変えられず、相手に3トライを追加され敗れた。

 そして、プールステージ最終戦では、東京オリンピックに続いて今年9月のワールドカップ・セブンズでも金メダルを狙うフィジーに、0-62と惨敗した。
 日本はスピードとパワーで圧倒され、キックオフのボール争奪にも苦戦し、計10トライを奪われた。
 終了間際、今大会が初キャップとなった高野蓮がブレイクスルーで会場を沸かせたが、ゴール前で捕まり、腕を伸ばしたがわずかにトライラインには届かず、完封負けとなった。

 日本は10日におこなわれる9位以下トーナメントの初戦でケニアと対戦する。


<男子セブンズ日本代表 シンガポール・カナダ遠征 参加メンバー>
石井勇輝(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、石田大河(NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安)、副島亀里ララボウ ラティアナラ(日本ラグビー協会)、高野蓮(花園近鉄ライナーズ)、朝長駿(日野レッドドルフィンズ)、中川和真(横浜キヤノンイーグルス)、福士萌起(日野レッドドルフィンズ)、シタレキタウファ・マキシ(丸和運輸機関Az-MOMOTARO’S)、宮上廉(東芝ブレイブルーパス東京)、盛田気(宗像サニックスブルース)、山田響(慶應義塾大学)、横瀬慎太郎(日立製作所Sun Nexus)、吉田大亮(横浜キヤノンイーグルス)