NTTジャパンラグビーリーグワン2022は、4月2日にディビジョン2(第9節)の2試合がおこなわれ、トップ3入りを決めている三重ホンダヒートと三菱重工相模原ダイナボアーズが敵地で勝利を収めた。
6チームが参加しているディビジョン2は、ホスト&ビジターの2回戦総当たり形式で全10節を戦ったあと、上位3チームと下位3チームに分かれて順位決定戦をおこなうことになっている。
3位の三重ホンダヒートは岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで5位の釜石シーウェイブスと対戦し、苦しみながらも18-17で競り勝った。
3-3で迎えた前半27分、三重ホンダヒートは敵陣22メートルライン手前のスクラムから、ボールを持ち出したSH根塚聖冴が鋭いフットワークでサイドを抜け、そのままゴールへ走り切り勝ち越した。
しかし、地元で勝利を目指す釜石シーウェイブスは36分、ハーフウェイで、元ニュージーランド代表のSOブレット・キャメロンがディフェンダーをひきつけてNO8サム・ヘンウッドの突破をアシストし、サポートについたFL河野良太がタックラーを振り切ってゴールに持ち込んだ。コンバージョン成功で同点となる。
そして、39分、危険なタックルをした三重ホンダヒートの選手にイエローカードが出ると、数的有利となった釜石シーウェイブスはハーフタイム前、敵陣深くでのラインアウトからモールを組んだあとすぐにボールを出し、走り込んできたCTBヘルダス・ファンデルヴォルトがディフェンスを破ってインゴールに入り、7点リードして折り返した。
後半に入っても、ホストチームの奮闘に苦しんでいた三重ホンダヒートだが、62分(後半22分)、SOジョノ・ランス、WTB生方信孝の連係プレーでチャンスメイクし、CTB渡邉弐貴がトライゲッターとなり2点差に詰めた。
そして、勢いづいたビジターに対し、釜石シーウェイブスは反則が続くようになり、三重ホンダヒートは68分にペナルティゴール(PG)で逆転する。
1点差で追う釜石シーウェイブスは80分経過を知らせるホーンが鳴ったあと、敵陣10メートルライン付近でペナルティを得、SOキャメロンがPGを狙ったが、わずかに外れ、直後、ノーサイドの笛が鳴った。
三重ホンダヒートはこれで6勝3敗(総勝点27)、釜石シーウェイブスは1勝8敗(総勝点7)となった。
首位の三菱重工相模原ダイナボアーズは、広島県のバルコムBMWスタジアムで6位のマツダスカイアクティブズ広島と対戦し、59-14と大勝した。
三菱重工相模原ダイナボアーズは前半4分、LOジャクソン・ヘモポがタックルされても前進し続け先制トライを挙げると、15分にはクイックタップから速攻でCTB杉浦拓実が5点を追加した。
一方、ホストゲーム最終戦で燃えるマツダスカイアクティブズ広島は21分、左サイドを細かくつなぎ、CTB李修平がディフェンダーをひきつけ、ボールをもらったWTB大内空がゴールへ駆け抜けた。さらに24分には、ハーフウェイでPR大竹智也がインターセプトしてそのまま約50メートル走り切り、同点トライ。SO龍野光太朗がコンバージョンを決め、逆転した。
しかし、ギアを入れ直した三菱重工相模原ダイナボアーズは28分、WTBタウモハパイ ホネティがピックアップから密集を抜けてゴールに持ち込み、再び先行すると、35分にも力強い走りでタックラーを弾き飛ばし、連続トライでチームを鼓舞した。
24-14で折り返した三菱重工相模原ダイナボアーズは54分(後半14分)、自陣からアタックを継続し、SH岩村昂太がゲインしたあとLOヘモポ、CTB奈良望とつなぎ、トライ。59分にも奈良がフィニッシャーとなり、点差を広げると、その後もドライビングモールなどで3トライを追加し、チャレンジャーを突き放した。
三菱重工相模原ダイナボアーズはこれで9勝0敗(総勝点42)、マツダスカイアクティブズ広島は1勝8敗(総勝点4)となった。