昇格への可能性をつなげるためにも、もう1敗もできない日野レッドドルフィンズだったが、花園近鉄ライナーズに逆転負けし、ディビジョン2で4位以下が確定した。4月1日に東大阪市花園ラグビー場で迎えた第9節で両チームは対戦し、日野レッドドルフィンズは14点リードを後半にひっくり返され、21-24で敗れた。
2位の花園近鉄ライナーズはこれで7勝2敗(総勝点35)。4位の日野レッドドルフィンズは3勝6敗(総勝点17)となり、リーグ戦は残り1試合のため、ディビジョン2内では下位3チームによる順位決定戦に進むことになった。
花園近鉄ライナーズに先制された日野レッドドルフィンズだが、7点を追う前半24分、CTBトンガ モセセが力強い走りで壁に穴を開け、SHオーガスティン・プル、PR山崎基生、CTB東郷太朗丸とつないでトライを挙げ、コンバージョンも決まり同点に追いついた。
さらに、33分にはWTBチャンス・ペニーがディフェンスを切り裂いて勝ち越し、48分(後半8分)にはゴール前の密集からSHプルが突っ込んでインゴールにねじ込み、14点リードを奪った。
その後、WTBペニー、PR加藤凌悠、SO北原璃久らがディフェンスで奮闘してレッドドルフィンズを盛り立てたが、花園近鉄ライナーズは61分にLOサナイラ・ワクァがゴールに持ち込み反撃すると、69分にはSO吉本匠のブレイクスルーからCTBシオサイア・フィフィタにつないで連続トライとなり、4点差に詰めた。
流れを変えた花園近鉄ライナーズはさらに76分、自陣22メートルライン内でFLワイマナ・カパからオフロードパスをもらったWTB木村朋也がゲインし、サポートもついてつなぎ、再びボールを手にした木村がハーフウェイからゴールへ走り切り、逆転トライとなった。
勝利への執念を見せる日野レッドドルフィンズは試合終了間際にゴールに迫ったものの、花園近鉄ライナーズが踏ん張り、最後はカウンターラックでターンオーバーし、まもなくノーサイドとなった。