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トヨタヴェルブリッツが4強入りへ再接近 シャイニングアークス東京ベイ浦安は最下位脱出

2022.03.27

力強い突進でグリーンの壁に挑むヴェルブリッツのピーターステフ・デュトイ(撮影:高塩 隆)


 連敗でリーグワン(ディビジョン1)5位にダウンしたトヨタヴェルブリッツだが、千葉・柏の葉公園総合競技場で3月27日、今季実戦未勝利のNECグリーンロケッツ東葛を36-10で下し、4位の横浜キヤノンイーグルスと総勝点32(7勝4敗)で並んだ。

 ヴェルブリッツは前半8分にCTBチャーリー・ローレンスがディフェンスを破り先制すると、13分には連続攻撃をWTB高橋汰地がフィニッシュし、序盤からリードした。

 一方、リーグワン実戦初勝利を目指すグリーンロケッツは26分、ラインアウトからの展開でCTBマリティノ・ネマニが中央を突破し、CTB児玉健太郎につないでトライを挙げた。

 しかし、ヴェルブリッツは30分、相手のキック処理ミスからボールを奪い返し、CTBローレンスがゴールラインを割って突き放す。36分にはSOライオネル・クロニエがインターセプトから独走し、29-5で折り返した。

 その後、粘るグリーンロケッツが48分(後半8分)にラインアウトからモールで押し込み勝利への執念を見せたが、ヴェルブリッツは77分に主将のNO8姫野和樹がゴール前からピック&ゴーで得点し、トライ数で3本差をつけ、ボーナスポイントも獲得した。


 9敗目を喫したNECグリーンロケッツ東葛を抜いて11位に浮上したのは、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安だ。同日、東京・江東区夢の島競技場でリコーブラックラムズ東京を42-12と圧倒し、トライ量産によるボーナスポイントも獲得して最下位を脱出した。

 序盤にペナルティゴール(PG)で先制したシャイニングアークスは、前半5分、CTBトゥクフカ トネの力強い突進後、主将のCTBシェーン・ゲイツも好走でディフェンスを破り、オフロードでWTB石井魁につないでトライが生まれた。

 そして、13分には危険なプレーをしたブラックラムズの選手がレッドカードで一発退場となり、シャイニングアークスは残り時間を数的有利で戦うことになる。

 34分には敵陣深くに入ってフェイズを重ね、SOオテレ・ブラックからキックパスをもらったWTB鶴田諒がフィニッシャーとなった。

 一方、ブラックラムズは前半最後に根気強い連続攻撃でSOアイザック・ルーカスが5点を奪い返したものの、1人少ない状況では後半もタフな戦いを強いられた。

 リードするシャイニングアークスは50分(後半10分)にも攻め込み、LO中島進護がゴールラインを割って点差を広げた。
 さらに、SOブラックのゴールキックで加点したあと、58分には接点でのターンオーバーからチャンスを広げ、FLジェームス・ムーアもトライゲッターとなり、35-5となった。

 その後、ブラックラムズにカウンターを許して失点したシャイニングアークスだが、73分にはWTB石井が躍動してSH湯本睦とのパス交換からチーム5トライ目を決め、ボーナスポイント付きの勝利をつかんだ。