クラブラグビーの南半球最高峰大会であるスーパーラグビーに今年から新規参戦しているモアナ・パシフィカが、初勝利を挙げた。
サモアやトンガ、フィジーなどパシフィックアイランドにルーツを持つ選手よって編成されたモアナ・パシフィカは、新型コロナウイルス感染症の影響により試合延期が相次ぎ、選手のコンディション調整やチームマネジメントなども心配されたが、3月25日、ホームとするマウント・スマート・スタジアム(ニュージーランド/オークランド)で3戦目を迎え、優勝経験もあるハリケーンズに24-19で逆転勝ちした。
モアナ・パシフィカは相手にリードされても懸命に食らいつき、7点ビハインドで迎えた終盤の後半37分、敵陣深くでのスクラムからNO8ヘンリー・スタワーズのサイドアタックでゴールに迫ると、後続のFLソロモネ・フナキがピック&ドライブでインゴールに押さえ、コンバージョンも決まり19-19の同点に追いついた。
そして、延長4分、自陣22メートルライン内のブレイクダウンでPRタウ・コロアマタンギがターンオーバーすると、ボールをもらったCTBダニー・トアラがキックでピンチを脱出。モアナ・パシフィカの背番号23はそれを自ら追ってチェイスに競り勝ち、足にかけ、再びボールを手にして劇的なゴールデントライとなった。