リーグワン・ディビジョン1の第9節で首位を奪還していた東京サントリーサンゴリアスが、トップをキープした。3月20日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれた第10節で、最下位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安に69-29と大勝。サンゴリアスは9勝1敗(総勝点42)、シャイニングアークスは2勝8敗(総勝点8)となった。
サンゴリアスは前半だけで6トライを挙げ、大差をつけた。
ペナルティゴールで先制し、12分にはゴール前でSOダミアン・マッケンジーからオフロードパスをもらったCTB森谷圭介がディフェンダーにからまれながらもトライを決めた。
その後、キックからの空中戦を得意とするシャイニングアークスのFBイズラエル・フォラウにトライを奪い返されたものの、サンゴリアスは28分に流れを引き戻す。ゲームキャプテンを務めたFB尾崎晟也がキックと見せかけてからのカウンターランで大きくゲインし、ディフェンダーをひきつけてからサポートのCTB森谷につなぎ、点差を広げた。
31分には、相手が落球すると、それを拾ったマッケンジーがカウンターで大きくゲインし、追いつかれたものの、仲間につなぎ、PR中野幹がトライゲッターとなった。
34分にはCTB中野将伍のキックブロックからチャンスを広げ、WTB中鶴隆彰がフィニッシュ。
リスタート後にはFB尾崎が左外を駆け上がり、サポートしたWTBテビタ・リーが約60メートル走り切った。
サンゴリアスの勢いは止まらず、39分にもNO8テビタ・タタフの力走を起点に攻め込み、リーがタックルを受けながらもインゴール左隅にボールを押さえ、前半だけで41-7とした。
サンゴリアスは後半にも4トライを追加。
一方のシャイニングアークスは、後半、元オーストラリア代表のフォラウが仲間の好走を得点につなげ、活気を取り戻してSOオテレ・ブラック、WTB前田土芽もトライゲッターとなったが、前半の大量失点が響いた。
なお、同日、静岡県で予定されていたディビジョン1のもう1試合、静岡ブルーレヴズ×コベルコ神戸スティーラーズ戦は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。