ジャパンラグビーリーグワン2022のディビジョン2で負けることなく首位に立つ三菱重工相模原ダイナボアーズが、3月19日にホームの相模原ギオンスタジアムでおこなわれた第8節で4位の日野レッドドルフィンズを33-17で下し、独走状態に入った。
ダイナボアーズはこの日、CTBマイケル・リトルの攻守にわたる奮闘が光った。
かつてサンウルブズ(スーパーラグビーに参戦した日本チーム)でも活躍し、注目されるリトルは、前半11分、相手がパスを乱したところ、ルーズボールを足にかけてインゴールに押さえ、先制トライを挙げた。27分には、SO石田一貴が自陣から中央を突破してゲインし、サポートしたリトルがゴールへ駆け抜け、リードを広げた。
WTBアライアサ空ローランドの活躍もあって28-10で折り返したダイナボアーズは、後半はディフェンスで奮闘する。
反撃を試みるレッドドルフィンズが何度もゴールに迫ったが、粘り強くしのぎ、自軍の選手にイエローカードが提示されて数的不利の時間帯だった59分(後半19分)には、レッドドルフィンズがスクラムからのアタックで主将のNO8堀江恭佑がゴールラインを割ったものの、ダイナボアーズはリトルらが懸命の守りでグラウンディングを許さなかった。
その後、7人のFWがスクラムで圧倒され相手にペナルティトライを取られてしまったダイナボアーズだが、72分にはWTB川上剛右が軽快なステップからの好走で敵陣深くに入り、リサイクル後、FLディラン・ネルからオフロードパスをもらったPR石井智亮がゴールに持ち込み、リードを広げた。
レッドドルフィンズは77分にもゴールラインを割ったが、ここでもリトルらがしぶといディフェンスでボールをグラウンドに押さえさせず、ダイナボアーズが33-17で勝利となった。
同日、ディビジョン3では第8節の2試合がおこなわれ、首位の豊田自動織機シャトルズ愛知と2位の清水建設江東ブルーシャークスが勝っている。
豊田自動織機シャトルズ愛知は地元のパロマ瑞穂ラグビー場でクリタウォーターガッシュ昭島と対戦し、計11トライを挙げて73-24と大勝。
清水建設江東ブルーシャークスは広島県に遠征して、リーグワン実戦初勝利を目指す中国電力レッドレグリオンズとバルコムBMWラグビースタジアムで対戦し、47-10で制した。