リーグワンの前節で東京サントリーサンゴリアスとの首位攻防戦に敗れたクボタスピアーズ船橋・東京ベイだが、3月19日に東京・秩父宮ラグビー場で東芝ブレイブルーパス東京を43-28で下し、再浮上した。
スピアーズはこれで8勝2敗(総勝点39)。一方、プレーオフ進出へ向けて上位との差を詰めたい6位のブレイブルーパスにとっては痛い敗戦で、5勝5敗(総勝点25)となった。
序盤はブレイブルーパスが攻めていたが、前半6分、スピアーズのNO8ファウルア・マキシがインターセプトし、サポートしたSO岸岡智樹が約50メートル走り切り、先制した。
追いかける展開となったブレイブルーパスは10分、CTBセタ・タマニバルが右外をゲインしてオフロードでFLマット・トッドにつなぎ、ゴールに迫った7番を主将のSH小川高廣がサポートしてトライを決め、コンバージョンも成功で同点に追いついた。
しかし、スピアーズは15分、今年ブレイク中のパワフルなPRオペティ・ヘルが力強い突進で壁に穴を開け、オフロードでもらったLOルアン・ボタがゲイン、サポートしたNO8マキシがゴールに持ち込み、勝ち越した。
21分にも攻めてゴール中央に迫り、SO岸岡からロングパスをもらった新星WTB根塚洸雅がフィニッシャーとなった。
その後、ブレイブルーパスのWTBジョネ・ナイカブラがハーフウェイから鋭いステップとスピードで躍動して5点差に詰めたものの、スピアーズは36分にも根塚が好走でチャンスメイクし、パスをもらったCTBライアン・クロッティがゴールへ持ち込み、26-14で前半を終えた。
今季デビューの23歳である根塚は、スピードだけではなく強さも見せ、57分(後半17分)にはスクラムからの展開でボールをもらうと、タックルを外し、さらにもうひとり弾き飛ばしてトライゲッターとなった。
78分には昨季トップリーグの新人賞に輝いたWTB金秀隆が1対1に勝ってインゴールに持ち込み、勝利を確実にしたスピアーズ。
しかし、ブレイブルーパスに終盤2トライを許し、獲得トライ数が相手チームより3トライ以上多かった場合に得られるボーナスポイントは逃している。