東芝ブレイブルーパス東京が、リーチ マイケル100試合出場達成となった記念の試合を勝利で飾った。3月13日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたリーグワン・ディビジョン1の第9節で、NECグリーンロケッツ東葛と対戦し、37-18で制した。
6位につけるブレイブルーパスはこれで5勝4敗(総勝点25)。今季実戦未勝利のグリーンロケッツは2勝7敗(2勝は新型コロナに関係する不戦勝/総勝点12)となった。
ブレイブルーパスの大黒柱的な存在であるリーチはこの日、6番で先発。ディフェンス、ブレイクダウン、ラインアウト、サポートなど、攻守にわたってハードワークし、チームを鼓舞した。
ブレイブルーパスの最初のトライが生まれたのは、前半27分だった。その数分前には相手チームにイエローカードが出ていて、数的有利を活かしてテンポのいい連続攻撃でゴールに迫り、FLマット・トッドが切り込んでオフロードでFB豊島翔平のトライをアシストした。
34分には敵陣深くでアドバンテージを得ると、SO中尾隼太がキックを使い、WTBジョネ・ナイカブラが空中で捕球してCTBセタ・タマニバルにつなぎ、連続トライとなった。
一方、9点ビハインドで後半を迎えたグリーンロケッツは、55分(後半15分)に点差を詰める。自軍が蹴ったハイパントをWTB後藤輝也が確保し、パスをもらったSOレメキ ロマノ ラヴァがビッグゲイン、サポートについていたCTBティム・ベネットがインゴールに持ち込み、コンバージョンも決まって2点差とした。
しかし、61分、赤いジャージーの7番をつけた元ニュージーランド代表トッドのミラクルプレーで、再びブレイブルーパスに流れは傾く。
敵陣深くで11フェイズ重ねたのち、パスを受けようとしたトッドはボールを後逸してしまったが、落とさず足で蹴り上げ、それを手にしたNO8徳永祥尭がインゴールに持ち込んだ。映像確認でノックオンではなかったと判断され、トライが認められた。
これでさらに活気づいたブレイブルーパスは、68分にはラインアウトからモールで押し込み連続トライ。70分には、この日好走を連発していたFB豊島が鋭いステップでブレイクし、パスをもらったWTB桑山淳生がゴールへ駆け抜けた。
21点差をつけられたグリーンロケッツは終盤に1トライを奪い返したものの、最後はブレイブルーパスがペナルティゴールで締めくくり、ボーナスポイント付きの勝利となった。