神奈川・荻野運動公園陸上競技場で3月13日、ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン3(第7節)の試合がおこなわれ、クリタウォーターガッシュ昭島と宗像サニックスブルースが対戦。終盤にもつれたが、宗像サニックスブルースが試合終了間際にトライを決め、38-31で競り勝った。
新型コロナウイルス感染症の影響で前節を戦えず、不戦敗を重ねていた両チームだが、宗像サニックスブルースはこれで4勝3敗(総勝点18)となり、3位に浮上。最下位のクリタウォーターガッシュ昭島は1勝6敗(総勝点5)となった
ブルースは序盤の数回のチャンスを得点につなげられなかったが、相手選手が危険なプレーでシンビン(10分間の退出)となった直後、数的有利を活かして先制した。
SOトロケ マイケルによる最初のトライは、FB屋宜ベンジャミンレイ主将のディフェンス裏へのキックから生まれた。
リスタート後にはCTB石垣航平のビッグゲインからチャンスを広げ、LOジャン・ドローストらも力走してゴールに迫り、NO8ジョセフ・トゥペが5点を追加した。
一方のウォーターガッシュは28分、CTB太田光一の突破からボールをつないでWTB杉山祐太がフィニッシュ。36分にはFWのパワープレーでトライを挙げ、10-10で折り返した。
同点とされたブルースは、後半早々に攻め込み、密集の後ろ斜めから走り込んできたPRパディー・ライアンが抜け、勝ち越す。56分(後半16分)にはゴール前のスクラムで圧倒してトライを奪い、64分にはLOドローストがゴール前からピック&ゴーでインゴールにねじ込み、コンバージョンでも着実に加点し31-10とリードを広げた。
しかし、21点差をつけられたウォーターガッシュだが、終盤に3連続トライで追いつく。
まずは70分、SOアンドリュー・ディーガンのキックパスからチャンスとなって次々とボールをつなぎ、FB菅沼神兵がフィニッシュ。さらにリスタートのキックオフボールを獲得すると、FL川瀬大輝がタックルを外してゲインし、仲間につないでCTBナベテレヴ・ツランガニヴァルがインゴールに持ち込んだ。そして75分にも攻め込み、WTB坂本英人がトライ。SOディーガンが厳しい角度からのコンバージョンも決め、31-31と同点に追いついた。
だが、最後に勝ち負けは決まった。試合終了間際の79分、ブルースの23番をつけて後半途中から出場していた高野恭二が相手のパスをインターセプトし、約60メートル走り切り、これが決勝点となった。
同日、三重県の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿ではディビジョン2の試合(第7節)がおこなわれ、三重ホンダヒートがマツダスカイアクティブズ広島を45-14で下した。
3位の三重ホンダヒートはこれで3連勝となり、5勝2敗(総勝点23)。最下位のスカイアクティブズ広島はリーグワン初勝利を目指して奮闘したが、開幕から7連敗となった。
前半7分にスカイアクティブズ広島が先制トライを挙げたが、三重ホンダヒートは3分後に5点を取り返した。
その後しばらく、互いに譲らない攻防が続いていたものの、三重ホンダヒートは34分に辛抱強くフェイズを重ねてゴールに迫り、HO白濱弘章からオフロードパスをもらった主将のFL古田凌が逆転トライを挙げた。39分にも攻め込んでSOジョノ・ランスがインゴールに突っ込み、19-7で折り返した。
チャレンジャーのスカイアクティブズ広島は、ディフェンスでも奮闘して反撃ムードを高め、60分(後半20分)に敵陣深くに入ると、ラックから持ち出したHO武田知大が突っ込んでインゴールに押さえ、コンバージョンも決まり5点差に詰めた。
しかし、リスタートのキックオフでスカイアクティブズ広島にエラーが出て、流れは再び三重ホンダヒートへ。攻め込み、CTBダーウィッド・ケラーマンが力強いハンドオフからディフェンスを抜けて追加点を獲得した。
そして、66分にはキックでバウンドした楕円球が三重ホンダヒートの味方となり、点差は拡大。終盤さらに2トライを追加し、勝者はボーナスポイントも獲得している。