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釜石シーウェイブスは今季初の地元開催試合で大敗 日野レッドドルフィンズは連敗を4で止める

2022.03.12

力走する釜石シーウェイブスのCTB畠中豪士(撮影:西条佳泰)


 東日本大震災から11年、鎮魂の祈りをささげ、復興を誓う東北・岩手県の釜石鵜住居復興スタジアムで、3月12日、ジャパンラグビーリーグワンの試合が今年初めて開催された。ここをホームとする釜石シーウェイブスRFCが、ディビジョン2の第7節で日野レッドドルフィンズと対戦。ファンの前で勝利を目指したが、7-55で敗れた。

 釜石シーウェイブスはこれで1勝6敗。日野レッドドルフィンズは連敗を「4」で止め、3勝目を挙げた。

 昨年まで日本最高峰のトップリーグ(前身のリーグ)を経験してきた日野レッドドルフィンズが序盤から強さを見せた。

 前半7分、ゴールに迫ると、LOゼファニア・トゥイノナが198センチの体を伸ばしてインゴールにねじ込み、先制した。

 17分にはPR山崎基生が仲間のサポートを得てパワーでトライ。CTB東郷太朗丸がゴールキックで着実に加点し、17点リードした。

 一方の釜石シーウェイブスは38分、WTB氏家柊太がキックレシーブからのカウンターで中央を突破し、サポートについていたSH村上陽平につなぎ、トライを奪い返して会場を沸かせた。

 しかし、17-7で折り返した日野レッドドルフィンズは、後半も主導権を握る。

 48分(後半8分)、WTBチャンス・ペニーの軽快な走りでゴールに迫ると、リサイクルし、走り込んできたCTBトンガ モセセが体をスピンしてディフェンダーをかわし、ゴールラインを割った。
 53分にはラインアウトからモールで押し込み、リードを拡大。

 踏ん張りたかった釜石シーウェイブスだが、57分と76分にイエローカードをもらったことも響いて劣勢は続き、数的有利を活かした日野レッドドルフィンズがさらに4トライを追加し、大差がついた。

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