ラグビーリパブリック

埼玉ワイルドナイツが7連勝で上位にジワリ。トヨタヴェルブリッツを終盤突き放しBPも獲得

2022.03.12

後半途中からの出場で埼玉ワイルドナイツの勝利に貢献したLOマーク・アボット(撮影:山口高明)


 2021年におこなわれた最後のトップリーグで優勝し、今年新しく始まったリーグワンで初代王座を狙う埼玉パナソニックワイルドナイツが、7連勝だ。3月12日、愛知・パロマ瑞穂ラグビー場で4位のトヨタヴェルブリッツと対戦し、終盤に突き放して51-26で制した。

 開幕からの2試合は新型コロナウイルス感染症の影響で戦えず不戦敗となった埼玉ワイルドナイツだが、これで7勝2敗(総勝点32)となり、上位2チームに接近した。
 トヨタヴェルブリッツは6勝3敗(総勝点27)となった。

 埼玉ワイルドナイツは前半12分、FB山沢拓也が自陣から中央を突破してキックで仲間を走らせ、チェイスに勝ったWTBセミシ・トゥポウがインゴールで押さえ先制した。

 対するトヨタヴェルブリッツは18分、堅守を武器とする相手に対して11フェイズ重ね、CTBロブ・トンプソンが突破してNO8姫野和樹につなぎ、トライを奪い返した。

 その後、ペナルティゴールで加点した埼玉ワイルドナイツに対し、トヨタヴェルブリッツは22分、SOライオネル・クロニエがハイパントを蹴って自らボールを確保し、そのままゴールへ走り切り、逆転した。

 しかし数分後、そのクロニエは不当なプレーで10分間の退出を命じられ、再び流れが変わる。

 数的有利となった埼玉ワイルドナイツはまもなく敵陣深くに入り、モールからボールをもらったSO松田力也がキックパスを放ち、ピンポイントでWTBトゥポウにわたり、トライが生まれた。

 ハーフタイム前にも攻め込んだ埼玉ワイルドナイツは、モールからのバックス展開でFB山沢がディフェンスを破り、22-14とリードして折り返した。

 地元のファンの前で勝利をつかみたいトヨタヴェルブリッツは後半早々、SOクロニエがまたも足技を使ってキック&チェイスでトライゲッターとなり、3点差に詰めたが、埼玉ワイルドナイツは47分(後半7分)、WTBトゥポウが自陣から抜けてゲインし、オフロードパスをもらったFB山沢がゴールに持ち込み、再び点差を広げた。その後、SO松田がゴールキックで貴重な追加点を獲得。

 食らいつきたいトヨタヴェルブリッツは68分、FBウィリー・ルルーがチップキックでディフェンス裏に出て、バウンドしたボールをもう一度足にかけ、それをチェイスしたWTBウィリアム・トゥポウが相手ジャージーの11番をつけた弟セミシと競った末にトライを決め、コンバージョンも決まって6点差としたが、反撃はそこまで。

 埼玉ワイルドナイツは71分にCTBディラン・ライリーがキックを使った個人技で得点すると、79分にもゴールに迫り、間隙を突いたSH小山大輝がトライ。そして最後は、WTB竹山晃暉がインターセプトから独走し、トライ数で相手チームに3本差をつけ、ボーナスポイントも獲得している。

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