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帝京大・岩出雅之監督の後任指導者は相馬朋和氏(元パナソニックヘッドコーチ)。公式会見で発表

2022.03.10

岩出雅之氏がバトンを渡したのは、元日本代表PRの相馬朋和氏(撮影:山口高明)

 2021年度、帝京大学を大学日本一に導いた岩出雅之氏が後任監督を紹介、発表する会見が3月10日に帝京大学・霞ヶ関キャンパスで行われた。岩出監督の元、かつて大学9連覇を果たした帝京大学ラグビー部の新監督に、相馬朋和氏(現チームアドバイザー/前パナソニック スクラムコーチ兼チームコーディネーター)が正式に就任した。

「26年間、監督を務めさせていただいた。相馬さんは、私が就任1年目の1年生でした」と岩出監督。ここ10年ほどの間に後任を誰に任せるのか考えるようになったという。相馬氏の母校愛と資質から、監督を託すことを決めた。

 一昨年までトップリーグ パナソニックのヘッドコーチを務めていた相馬氏は、大学卒業後もことあるごとに後輩の指導に足を運んでいた。岩出氏は複数の候補者から後任を見定めてきたが、ある時期から、自分の後任の相談をしながら、相馬氏に水を向けてきた。オファーを受けた相馬氏は、「パナソニックが日本一になったら」と応えてきたという。

 2020年度にパナソニックがトップリーグ優勝を遂げ、2021年の3月にあらためて、岩出監督から相馬氏に監督就任の打診があった。1シーズンをもって引き継ぐ意思を持っていた岩出氏は、相馬氏をアドバイザーに据えた。

「後任の人がいることの幸せを噛み締めています」と岩出氏。岩出氏の今後の活動については同日、別途発表となった。

◆岩出雅之氏 優勝直後の退任発表はこちら

PROFILE
いわで・まさゆき/1958年2月21日生まれ、64歳。帝京大医療科学技術部スポーツ医療学科教授/新宮高校→日体大→滋賀県教職員→帝京大。日体大では主将としてチームを優勝に導き(1978年度)、卒業後は高校指導者に。八幡工高を率い花園で戦った。高校日本代表監督を経て、1996年度より帝京大監督。26年間指揮を執り、大学選手権優勝10度。早慶明ら伝統校がひしめく対抗戦グループで頭角を表わし、2009年度からは9連覇の金字塔を打ち立てた。現役時代のポジションはFL

相馬朋和
そうま・ともかず/1977年6月5日生まれ、44歳。4月より帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科・スポーツ医科学センター講師(スポーツ心理学担当)/東京高校−帝京大−三洋電機(のちパナソニックワイルドナイツ/現・埼玉ワイルドナイツ)。2014年にスクラムコーチ、2017年にヘッドコーチ就任。選手、指導者として日本選手権優勝、トップリーグ優勝を経験。現役時代のポジションはPR

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