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高校日本代表候補がエコパでエキシビションマッチ開催!POMに長崎北陽台の大町佳生。

2022.03.07

高校日本代表ジャージーを着て入場(撮影:井田新輔)

トライを挙げる活躍を見せた赤チームのWTB小池陽翔(中部大春日丘/撮影:井田新輔)
何度もゲインを重ね、チャンスを演出した青チームのFL大西一平(東福岡/撮影:井田新輔)

 3月7日、高校日本代表候補によるエキシビションマッチがエコパスタジアムでおこなわれた。

 同試合は2021年度高校日本代表海外遠征が中止になったことによる代替企画。第101回全国高校大会を終えたあとの1月28日に発表された第2次メンバー92名から、2年生を除いて選抜された3年生52名がエコパに集まった。

 2組に分かれたエキシビションマッチでは、日本代表のファーストジャージーを着た「U19 Red Blossoms」(赤チーム)とセカンドジャージーの「U19 Blue Blossoms」(青チーム)が対戦。
 赤チームが前半のリードを守り切り、27-17で勝利した。

 高橋智也監督が選ぶプレイヤー・オブ・ザ・マッチには、赤チームのキャプテンを務め前半の2トライをアシストするなど、ゲームメイクが光ったSO大町佳生(長崎北陽台)が選ばれた。

 試合は序盤から激しいぶつかり合いの真剣勝負。両チームの出足の速いディフェンスが際立った。短いキャンプでの成果がいきなり出た。
 先制トライは13分。赤チームがWTB小池陽翔(中部大春日丘)のランを起点に敵陣22㍍内に侵入すると、一度はボールを手放すも直後のスクラムでターンオーバー。スクラムからSO大町が外側のWTB御池蓮二(東海大仰星)へラストパスを放ち、そのままインゴールに入った。

 青チームは直後にFB上ノ坊駿介(石見智翠館)やFL大西一平(東福岡)のゲインでチャンスを作るも、ゴール前のモールを防がれスコアならず。逆に赤チームがCTB野中健吾(東海大仰星)のインターセプトを起点に、最後はSO大町の裏へのゴロパントに反応したLOティポアイールーテル・ラリー(倉敷)がインゴールで抑えた。

 その後も激しく攻守が入れ替わる展開は続いたが、PR弓部智希(智翠館)の好タックルなどでピンチを切り抜けた青チームが前半終了間際に1本返す。試合を通して好ランを連発していたCTBステファン・ヴァハフォラウ(札幌山の手)がチャンスメイク、敵陣22㍍内に入りSO大島泰真(京都成章)がキックパスで反対サイドのWTB山村和也(報徳学園)につないだ。

 赤12-5青で始まった後半は、一転して青チームが優位に立った。立ち上がりの3分にはCTBヴァハフォラウのビッグゲインからボールをつなぎ、HO長島幸汰(成章)が左隅にトライ(10-12)。
 その後もFL最上太尊(仙台育英)らのランで好機を作ったが、1つPGを返され10-15で迎えた22分、敵陣での連続攻撃を赤チームのWTB小池がインターセプト。そのままトライまで持っていかれた。

 青チームは再び点差は離されたが最後まで諦めなかった。直後のキックオフから集中力高く、プレッシャーをかける。30分に途中出場のPR楳原大志(北陽台)とSH高橋佑太朗(茗溪学園)の突破で17-22と迫る。
 だがブルーの反撃もここまでだった。ロスタイムにはWTB御池にダメ押しのトライを決められて27-17でノーサイド。
 高校の精鋭たちが集まった好勝負はあっという間に終わった。

 高橋監督は「オンラインでのキャンプが続き、海外遠征も中止となり、どうしようかと思っていましたが、こうして将来の日本代表のために絶対必要な強化を実施できて良かった。たくさんのご理解、ご協力のおかげです」と話した。

キャプテンを務めた2人。左が青チームのFL薄田周希(東海大仰星)、右がSO大町佳生(長崎北陽台/撮影:井田新輔)

試合後に赤・青チーム混ざって集合写真撮影(撮影:井田新輔)