3月6日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれたジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1の試合は、ホーンが鳴ったあと約8分も激しくぶつかり合った死闘となった。勝利に飢えていたリコーブラックラムズ東京とNECグリーンロケッツ東葛が対戦。21-18でブラックラムズ東京が歓喜となった。
ブラックラムズ東京は連敗(新型コロナウイルス感染症の影響による2つの不戦敗を含む)を「5」でストップ。グリーンロケッツ東葛は、実戦でのリーグワン初勝利とはならなかった(2試合不戦勝)。
前半は、2トライを挙げたグリーンロケッツ東葛がリードして折り返した。
しかし、ブラックラムズ東京は7-18で迎えた53分(後半13分)、FBメイン平がハーフウェイからのカウンターで次々とタックルを外し、力強い走りでインゴール右隅にトライを決め、チームを活気づけた。さらに、SOアイザック・ルーカスが厳しい角度からのコンバージョンを成功し、4点差に詰めた。
58分には、危険なプレーをしたグリーンロケッツ東葛の選手にイエローカードが提示され、ブラックラムズ東京に流れが傾く。
そして、61分、ブラックラムズ東京は、CTBジョー・トマネが強烈なタックルで相手ランナーを止め、仲間がブレイクダウンでプレッシャーをかけてペナルティを得ると、WTBロトアヘア アマナキ大洋がクイックタップから速攻を仕掛け、3人のタックルをかわして逆転トライを決めた。SOルーカスのコンバージョン成功で21-18となる。
逆転されたグリーンロケッツ東葛も最後までハングリーに戦い続け、70分にゴールに迫った。しかし、ブラックラムズ東京のゲームキャプテンを務めたFL松橋周平がブレイクダウンでからみ、ターンオーバーとなった。
それでも、勝利への執念を燃やすグリーンジャージーの男たちは79分、怒涛の攻撃でSOレメキ ロマノ ラヴァがゴールラインを越えたが、黒衣の10番・ルーカスと16番・大西将史が懸命のディフェンスでグラウンディングを許さなかった。
ホーンが鳴ったあともグリーンロケッツ東葛の猛攻は続き、86分、左外でボールをもらったWTB宮島裕之が相手SOルーカスのタックルを受けながらもインゴール左隅に押さえたが、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)の結果、グラウンディング前に足がタッチラインに触れていたと判断され、ノートライ。
その前にブラックラムズ東京に反則があり、グリーンロケッツ東葛の攻撃は続き、FWがピック&ゴーを繰り返しゴールに迫ったが、またもやTMO確認となり、最後に突っ込んだLOジェイク・ボールはわずかにトライラインに届いておらず、ダブルモーションの反則があったと判定され、まもなく、死闘はノーサイドとなった。