博多で九州電力キューデンヴォルテクスに惜敗していた清水建設江東ブルーシャークスが、地元の江東区夢の島競技場でリベンジした。3月5日、リーグワン2022・ディビジョン3の第7節で再戦。第2節で激突したときと同じように厳しい戦いとなったが、15点ビハインドから巻き返し、29-22で逆転勝ちした。
清水建設江東ブルーシャークスはこれで5勝2敗(総勝点24)となり、2位をキープ。3位の九州電力キューデンヴォルテクスは3勝4敗(総勝点18)となった。
最初の15分間はキューデンヴォルテクスのペースだった。
序盤、ブレイクダウンでプレッシャーをかけてブルーシャークスの反則を引き出し、クイックタップから速攻、CTBフィル・バーリーからの長いパスを大外でもらったWTB磯田泰成が先制トライを決めた。
キューデンヴォルテクスはさらにペナルティゴール(PG)で加点し、12分にはゴール前の密集からHO岡輝剛が抜けてインゴールに突っ込み、コンバージョンも成功で15点リードした。
追いかける展開となったブルーシャークスは、19分にも攻め込まれていたが、相手の落球からボールを奪い返し、WTB森谷直貴が右外を抜け、80メートル以上独走してチームを鼓舞した。
その後、再び点差を広げられ、ブレイクダウンでも苦しみ、7-22で折り返しとなったブルーシャークスだが、後半の立ち上がりよく、攻め込み、FL長谷銀次郎がトライ。SOオルビン・レジャーがコンバージョンとPGで得点を重ね、5点差に詰めた。
終盤、何度も敵陣深くに入りながら、スクラムでターンオーバーされ、ラインアウト失敗もあり、キューデンヴォルテクスの粘り強いディフェンスにも阻まれていたブルーシャークスだが、75分(後半35分)、同点に追いつく。敵陣深くに入ってすばやくボールをつなぎ、WTB森谷が右隅にトライを決めた。
そして、79分、勢いに乗るブルーシャークスはまたも攻め込んでFWでゴールに迫り、ボールをもらったCTBディック・ウィルソンがタックルを受けながらもインゴールに押さえ、勝ち越し。これが決勝点となり、ホームでリベンジとなった。