NTTジャパンラグビーリーグワン2022のディビジョン1は、3月4日に東京・秩父宮ラグビー場で第8節の1試合がおこなわれ、前節の今季初黒星からチームを立て直した東京サントリーサンゴリアスが、コベルコ神戸スティーラーズを56-17と圧倒した。
東京サンゴリアスはこれで7勝1敗。トライ量産によるボーナスポイント付きで総勝点を33に伸ばした。一方、コベルコ神戸スティーラーズは新型コロナウイルス感染症の影響で第6節と7節を戦うことができず、約4週間ぶりの試合で苦戦し、2つの不戦敗を含め2勝6敗(総勝点11)となった。
リーグワンになって初の金曜日開催、ナイトゲームとなった注目の一戦で、先制したのはコベルコ神戸スティーラーズだった。
前半11分、敵陣深くに入ってラインアウトからモールでドライブし、HO平原大敬がインゴールに押さえた。
しかし、東京サンゴリアスはその3分後、自陣からのカウンターでボールをつなぎ、大外にいたFL下川甲嗣からパスをもらったCTBサム・ケレビがトライゲッターとなった。
17分にはFBダミアン・マッケンジーがハーフウェイから抜け、WTB尾崎晟也とのパス交換を経てフィニッシュ。
23分にはコベルコ神戸スティーラーズが敵陣22メートルライン内に入ったものの、パスを乱し、攻めに転じた東京サンゴリアスは、WTBテビタ・リーがディフェンスを破って約60メートル走り切り、追加点を奪った。
リズムを良くした東京サンゴリアスは33分にもゴールに迫ると、キャプテンのCTB中村亮土がディフェンス裏にボールを蹴り、反応したマッケンジーがインゴールに押さえ、4連続トライ。
マッケンジーはコンバージョンキックでも着実に加点し、28-5で折り返した。
後半に入ってもサンゴリアスペースは続き、45分(後半5分)には敵陣深くでのスクラムからバックス展開し、WTBリーが左隅に押さえ、トライが認められた。
56分にはクイックタップからの攻撃をFL小澤直輝がフィニッシュ。
37点差をつけられたコベルコ神戸スティーラーズは、62分にゴールに迫り、背番後5のJD・シカリングがパワーでインゴールに突っ込みトライを奪い返したが、東京サンゴリアスは数分後、CTB中村の突破からWTB仁熊秀斗、FBマッケンジーとつなぎ、再び点差を広げた。
コベルコ神戸スティーラーズが終盤にもう1本トライを挙げたものの、最後に得点で締めくくったのは東京サンゴリアスで、80分経過を知らせるホーンが鳴ったあと、ゴール前のスクラムで圧倒してボールを動かし、WTBリーがトライを決め、50点超えとなった。