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フィジアン・ドゥルアがスーパーラグビー初勝利 モアナ・パシフィカはデビュー戦で奮闘

2022.03.04

スーパーラグビー・パシフィックで初勝利を喜ぶフィジアン・ドゥルア(Photo: Getty Images)


 南半球の太平洋地域で開催されるスーパーラグビーに今季から初参加しているフィジアン・ドゥルアが、3戦目で初勝利を挙げた。
 開幕から2試合はオーストラリア勢のワラターズとブランビーズ相手に連敗していたが、サンシャインコースト・スタジアム(オーストラリア)で3月4日、メルボルン・レベルズに挑み、31-26で新たな歴史を刻んだ。

 ドゥルアは14点ビハインドから反撃し、前半39分にWTBオニシ・ラタヴェが躍動してゴールに持ち込みチームを活気づけると、45分(後半5分)にはFLヴィリヴェ・ミラミラがラインアウトのこぼれ球を拾って60メートル以上走り切り、2点差に詰めた。
 そして、53分にSOテティ・テラがペナルティゴール(PG)を決め、逆転。55分にはハーフウェイから速攻を仕掛けてCTBアピサロメ・ヴォタのトライでリードを広げ、3点差に詰められたあとの64分にはスクラムで押し勝ってショットチャンスを獲得、その後もPGで加点し、初勝利をつかんだ。

クルセイダーズの堅守を破ろうとするモアナ・パシフィカのティマ・ファインガァアヌク(Photo: Getty Images)

 同日は、ニュージーランドのダニーデン(フォーサイスバー・スタジアム)でも試合がおこなわれ、新型コロナウイルス感染症の影響により開幕から2試合連続延期となっていた新規参戦チームのモアナ・パシフィカが、ようやくデビューを果たしている。

 サモアやトンガなどのパシフィックアイランダーによって編成されたこのチームは、過去12回の優勝(2020年と21年のスーパーラグビー・アオテアロアを含む)を誇るクルセイダーズに挑み、12-33と奮闘。
 歴史的初戦に敗れはしたものの、前半14分にFLソロモネ・フナキが記念のチーム初トライで先制すると、68分(後半28分)には敵陣深くでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、CTBフィネ・イニシがゴールラインを割るなど、勇敢なチャレンジを見せた。

 スーパーラグビー・パシフィックとして開催される今大会は、フィジアン・ドゥルアやモアナ・パシフィカのほか、ニュージーランド勢5チーム、オーストラリア勢5チームが参加し、計12チームで5月下旬までレギュラーシーズンを戦い、8強による6月のプレーオフトーナメントで優勝を争う。