おかえりトモさん!
元日本代表でキャップ71を持つ、トモさんことトンプソン ルークが769日ぶりに公式戦の舞台に立った。
江東区夢の島競技場で2月26日、リーグワン第7節(交流戦)がおこなわれ、シャイニングアークス東京ベイ浦安が東芝ブレイブルーパス東京を22-21で破り、僅差をものにした。
「試合勝っただからめちゃ嬉しい」と日本語で答えたトンプソンは後半27分、金嶺志に代わりピッチに立った。
14-14と緊迫した展開での出番だった。
「ひさびさの公式戦でしたが、ラグビーを楽しむことができたし、シャイニングアークスの仲間と試合に出られたことを楽しめました。満足しています」
2020年1月以来の現役復帰、そして1月末にチームに合流したばかりのトンプソンだったが、コンディションに問題はなかったという。
「ここ2年、牧場でいろいろな動物を追いかけまわしていたので、コンディションは万全でした。ニュージーランドの家は動物園状態です。羊、鹿、牛、にわとり…さまざまな動物を追いかけます。子どもを追いかけるのが一番大変なこともあります(笑)」
「まだピークではないので、ここから徐々に上げていって、いままでの動きを取り戻したいと思います」
近鉄でプレーしていたから大阪での暮らしも長かったけど、浦安での生活にも慣れてきた。
「(浦安は)素晴らしい、住みやすいまちです。子どもたちはディズニーランドの花火を毎晩楽しみに見ています。大阪も恋しいです」
本来であれば2月20日のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪戦(ヤンマー長居)が復帰戦になるはずだったが(19番でメンバー入り)、コロナ禍で中止に。1週遅れとはなったが、日本代表でも長くともにプレーしたリーチ マイケルと対戦できた。
「リーチは昔から友だちだから、いつも楽しかったし、(今日も)楽しかった」と日本語で喜びを語った。
リーチも「試合前、試合中に少しだけ挨拶しました。彼がプレーしている姿をまた見られてとても嬉しいです」と話していた。
さらに対戦相手のLOには、年齢が半分以下の19歳、ワーナー・ディアンズがいた。トンプソンはこの4月で41歳になる。
「自分が来日した時に生まれてなかったと思うので*、彼が若いのか自分が年老いているのか…(笑)。彼も才能のある選手なのでこれからが楽しみ。体も成熟してきてプレーにも慣れてくると、東芝にとってもジャパンにとってもすごく楽しみな選手になると思います」
「チームの勝利のために自分のやるべき仕事をしてチームの手助けをしたいです」と今後の抱負を語り、笑顔でホストスタジアムの夢の島をあとにした。
(*正確にはトンプソンが来日したのが2004年。ディアンズは2002年生まれ)