昨季のトップリーグ(前身のリーグ)でともに4強入りし、今季新しく始まったリーグワンで5勝1敗同士だったクボタスピアーズ船橋・東京ベイとトヨタヴェルブリッツが2月26日、東京・江戸川区陸上競技場で激突し、41-20でクボタスピアーズが注目の一戦を制した。
同日、首位を走っていた東京サントリーサンゴリアスが埼玉パナソニックワイルドナイツに敗れたため、スピアーズは総勝点差でトップに浮上した。
スピアーズに勢いをつけたのは、この試合がデビューとなった23歳の根塚洸雅だった。3-3で迎えた前半19分、オレンジジャージーの11番をつけた根塚の連続好走でチャンスとなり、NO8ファウルア・マキシが豪快にインゴールへ突っ込み勝ち越した。
スピアーズはさらに22分、ブレイクダウンでのターンオーバーからボールを動かし、右WTB金秀隆が大きくゲイン、ディフェンダーをひきつけたあとSH谷口和洋につなぎ、連続トライとなった。
一方のヴェルブリッツは33分、敵陣深くに入り、ラインアウト後のモールから持ち出したSH福田健太が俊敏な動きでギャップを抜け、点差を詰めた。
だが、前半の終盤、再び攻め込んだヴェルブリッツは、相手にイエローカードが出て数的有利になりながらもトライを奪うことができず、スピアーズがリードしたまま前半を終えた。
後半に入り、先にペナルティゴール(PG)で加点したスピアーズに対し、劣勢気味だったヴェルブリッツは50分(後半10分)、SOライオネル・クロニエがインターセプトから約90メートル独走し、コンバージョンも決めて3点差に詰めた。
しかし、スピアーズは60分、敵陣深くでプレッシャーをかけて相手の反則を引き出すと、ラインアウトからモールで押し込み、HOマルコム・マークスがトライ。
その後、ヴェルブリッツにPGを許したものの、スピアーズペースは変わらず、67分にはSOバーナード・フォーリーがディフェンス裏にキックすると、反応したWTB根塚がボールをキープし、サポートしたFLピーター“ラピース”・ラブスカフニがゴールへ走り切り、点差を広げた。
さらに、途中出場のNO8バツベイ シオネらがブレイクダウンで好ファイトしてムードを高めたスピアーズは、76分にも得意のラインアウトモールでトライを取り切り、フォーリーはゴールキック成功率100%で締め、快勝となった。