埼玉パナソニックワイルドナイツに所属する元イングランド代表ロックのジョージ・クルーズが、32歳の誕生日を迎えた2月22日、今年のリーグワン終了後に現役引退することを発表した。
「シーズンの終わりに引退するという非常に難しい決断をしました」
2009年にサラセンズでプロデビューして以来、クラブシーン、インターナショナルステージで数々の栄冠に輝いてきたクルーズは、自身のソーシャルメディアで思いを綴っている。
「私は過去14年間を、思い出と友情に満ちた最もとんでもない旅として要約することしかできません。何年にもわたってサポートしてくれた多くの人たちに感謝します」
イングランド代表として45キャップを獲得。2019年のワールドカップ日本大会にも出場し、決勝を含む6試合で奮闘し準優勝に貢献した。また、4年に一度結成されるドリームチーム、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズにも選ばれテストマッチに出場したことがある。クラブシーンでは名門のサラセンズに長年所属し、プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)優勝4回、ヨーロピアン・チャンピオンズカップ優勝3回の栄冠に輝き、世界クラスのロックと称えられた。
そして、2020年にワイルドナイツに加入し、チームにとって5年ぶりの王座奪還となるトップリーグ2021優勝に貢献。今年新しく始まったリーグワンでもこれまでワイルドナイツの4試合中3試合で先発するなど、初代王座へ向けて欠かせない存在である。
引退後は、2018年にサラセンズのチームメイトと共同で設立した会社の仕事に完全に切り替える予定だという。しかしその前に、埼玉パナソニックワイルドナイツで自身のラストシーズンを楽しみに、仲間たちとともに2季連続の日本一を目指す。