2月19日、リーグワンのディビジョン2では首位を争う三菱重工相模原ダイナボアーズと花園近鉄ライナーズが勝点を伸ばし、ディビジョン3では九州電力キューデンヴォルテクスが白星をつかんだ。
三菱重工相模原ダイナボアーズは東京・上柚木公園陸上競技場で日野レッドドルフィンズと対戦し、33-7で快勝した。
ダイナボアーズは前半11分、ラインアウトからの展開でWTBベン・ポルドリッジが右外を振り切り先制。31分には、FLサム・チョンキットがゲインして左外のWTBタウモハパイ ホネティにつなぎ、追加点が生まれた。その後もダイナボアーズのペースは続き、40分にはゴール前のスクラムからボールをもらったWTBポルドリッジがタックルをふたつかわして腕を伸ばし、ゴールライン上に押さえてトライが認められた。
21-0で折り返したダイナボアーズは、54分(後半14分)には自陣深くの接点でボールを奪い返し、CTB奈良望がビッグゲイン、サポートしたポルドリッジがゴールへ走り切り、ハットトリック達成でリードを広げた。
対するレッドドルフィンズは、59分にモールでゴールに迫ってHO木津武士がインゴールに突っ込み、トライを奪い返したが、ダイナボアーズは64分にもFBアライアサ 空ローランドの好走から連続攻撃、最後はFLエピネリ・ウルイヴァイティがインゴールにねじ込み、勝利を引き寄せた。
三菱重工相模原ダイナボアーズは開幕から5連勝。日野レッドドルフィンズは2勝3敗となった。
花園近鉄ライナーズはホームの東大阪市花園ラグビー場で釜石シーウェイブスと対戦し、61-21で勝点5を獲得した。開幕戦ではダイナボアーズ相手に黒星発進だったが、その後、4連勝だ。
前半は競った。
花園近鉄ライナーズは12分にFBセミシ・マシレワのカウンターからチャンスを広げ、先制するも、粘り強かった釜石シーウェイブスに追いつかれ、その後、2トライ追加でリードを広げたが、スムーズにはいかず、34分に危険なタックルをしたCTBステイリン パトリックが10分間の退出を命じられ、数的有利を活かした釜石シーウェイブスに点差を詰められた。
それでも、19-14で迎えた後半、花園近鉄ライナーズは底力を発揮する。
44分(後半4分)、初出場のWTB木村朋也がカウンターで大きくゲインして敵陣深くに入り、いったんはボールを失ったが奪い返し、LOサナイラ・ワクァからFLジェド・ブラウンにつないでトライを挙げた。
51分にはラインアウトからボールを動かし、LOパトリック・タファが抜けてリードを拡大。
花園近鉄ライナーズの勢いは止まらず、2分後にも攻め込んでWTB木村が軽快なステップでディフェンダーを振り切りフィニッシュすると、その後も3トライを追加し、大差をつけた。
奮闘した釜石シーウェイブスは後半にも1トライを奪い返したが、これで1勝4敗となった。
同日、広島のバルコムBMWラグビースタジアムではディビジョン3に属する“電力チーム”が激突し、九州電力キューデンヴォルテクスが27-3でライバルの中国電力レッドレグリオンズに勝った。
キューデンヴォルテクスは前半16分にラインアウトからのドライビングモールで先制すると、10-3で迎えた57分(後半17分)にもゴールに迫り、NO8ウォーカー・アレックス拓也がピック&ドライブでインゴールにねじ込んだ。そして、62分にはラインアウトモールからHO岡輝剛が持ち出してフィニッシュ。終盤にも1トライを追加し、ボーナスポイントも獲得している。
九州電力キューデンヴォルテクスはこれで2勝3敗(不戦敗を含む)。中国電力レッドレグリオンズは1勝4敗(不戦勝を含む)となった。