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J SPORTSで全試合中継&LIVE配信!カンファレンスの枠を超えた激突は好カード目白押し! リーグワン交流戦展望。

2022.02.18

昨秋の日本代表でひと回りたくましさを増したSO松田力也。堂々たる主軸としてワイルドナイツを牽引している(撮影/松本かおり)

1月上旬に開幕した国内最高峰リーグ『ジャパンラグビー リーグワン』のディビジョン1は、2月6日までに5節を終了。今週からはカンファレンスをまたいでの対戦となる交流戦がスタートする。ホスト&ビジターの2回戦で行われる通常のリーグ戦では見られないカードになる交流戦は、一発勝負の緊張感に加え両カンファレンスの力関係が明らかになることもあって、見どころが盛りだくさんだ。今季ここまでの戦いを参考に、注目チームや必見の好カードをチェックしてみよう。

さらなるスケールアップ遂げた昨季TL王者ワイルドナイツ。選手層の厚さはリーグ随一

第5節までの30試合中、9試合が新型コロナウイルスの影響で中止となったリーグワンのディビジョン1だが、実施されたゲームではどのチームもトップカテゴリーのプライドを感じさせる迫力満点のパフォーマンスを披露している。中でも頭ひとつ抜けた強さを見せているのが、昨季のトップリーグで決勝を戦った埼玉ワイルドナイツと東京サンゴリアスだ。

埼玉ワイルドナイツは1月7日のリーグ開幕戦をはじめ序盤の2試合が不戦敗となる苦難のスタートだったが、そこから3連勝で勝点を14まで伸ばした。チームの充実ぶりは試合内容にも表れており、初戦(第3節)で好調の横浜キヤノンイーグルスの挑戦を27-3と退けると、次戦はラストプレーの逆転トライでコベルコ神戸スティーラーズとの激闘に勝利。さらに前節はシャイニングアークス東京ベイ浦安を48-5と圧倒し、一段と調子が上がってきていることをアピールした。

戦力面ではオーストラリア代表の切り札であるWTBマリカ・コロインベテを筆頭に、スーパーラグビーで実績を残してきたFLラクラン・ボーシェーやCTBヴィンス・アソらの加入で、リーグ優勝を果たした昨季からさらにスケールアップした感もある。大ベテランのHO堀江翔太も好調を維持しており、分厚い選手層を生かして各プレーヤーのコンディションを踏まえながら起用できる強みは、疲労が蓄積してくる中盤戦以降のゲームでより大きくものをいうだろう。2年連続のタイトル獲得に向け視界良好といった状況であり、現在総合4位の東芝ブレイブルーパス東京との交流戦初戦でどんなパフォーマンスを見せるかが注目される。

全勝でリーグを牽引するサンゴリアス。ワイルドナイツ戦は優勝争いを左右する大一番に

全勝で首位を快走するサンゴリアス。写真はSH流大(撮影/松本かおり)

東京サンゴリアスは不戦勝1を含めここまで唯一の全勝で首位に立っており、こちらも足どりは順調そのものだ。圧巻だったのは第2節のトヨタヴェルブリッツ戦で、日本代表のFL姫野和樹や南アフリカ代表のFLピーターステフ・デュトイ、ニュージーランド代表のLOパトリック・トゥイプロトゥら世界的名手を擁するヴェルブリッツを攻守に上回り、7トライを奪って50-8と完勝。ここ2節はメンバーをローテーションさせたこともあってスコアは開かなかったが、それでも着実に白星を重ねるところにチームの地力をうかがわせた。

とりわけ話題を集めているのは、今季新たに加入したNZ代表のSO/FBダミアン・マッケンジーだ。177㌢、78㌔とサイズこそないものの卓越したスキルとフットワークを有し、さまざまな局面に顔を出しては決定的な仕事をこなし、勝利の原動力になっている。中村亮土主将、サム・ケレビのCTB陣やNO8ショーン・マクマーン、WTB中野将伍との連携もぴったりで、チーム自慢のアタック力がさらに破壊力を増した印象だ。

この両者が激突する2月26日の第7節(@熊谷ラグビー場、13時30分キックオフ)は、レギュラーシーズン随一の大一番といっていいだろう。ワイルドナイツが堅守からの切り返しで昨季のトップリーグ決勝に続き勝利を収めるのか。それともサンゴリアスがアタッキングラグビーで攻め勝って雪辱を果たすのか。いずれにしても優勝争いを左右するビッグゲームになる。

好調スピアーズと戦力充実のヴェルブリッツの激突はじめ、激戦必至のカードが続く

シーズン序盤から期待通りの活躍を見せているスピアーズHOマルコム・マークス(撮影/牛島寿人)

昨季のトップリーグで初の4強入りを遂げたクボタスピアーズ船橋・東京ベイも、安定感ある戦いぶりが目を引くチームだ。第3節でスティーラーズに22-27と苦杯を喫したものの、第5節では勢いに乗るイーグルスに50-21と快勝し、ここまで4勝1敗の勝点20を挙げて2位。HOマルコム・マークス、FLピーター・ラピース・ラブスカフニに大ブレイク中のPRオペティ・ヘルまで加わった大型FWの支配力は際立っており、交流戦でどこまで星を伸ばすかが注目される。

そのスピアーズと2月26日に対戦(@江戸川区陸上競技場、14時30分キックオフ)するトヨタヴェルブリッツも、広大な可能性を秘めた存在だ。コロナ禍の影響で約1か月ぶりの実戦となったサンゴリアスとの初戦こそ完敗に終わったが、その後は東芝ブレイブルーパス東京に33-23、ブラックラムズ東京に23-19と実力チームを立て続けに撃破。リーグでも指折りの戦力を誇り、歯車が噛み合えばどんな相手にも勝利できるポテンシャルがあるだけに、スティーラーズ、スピアーズ、ワイルドナイツ、イーグルスと強敵との対戦が続く交流戦は真価を示す絶好の機会となる。

じわじわと調子を上げてきたヴェルブリッツ。写真は2019年W杯メンバーでもあるPR木津悠輔(撮影/松本かおり)

そのほかにも激戦必至のカードが数多く組まれており、ファンにとっては楽しみの尽きない6週間となりそうだ。2月20日のNTTドコモレッドハリケーンズ大阪-シャイニングアークスの“NTTダービー”(@ヤンマースタジアム長居、14時30分キックオフ)、2月27日のブラックラムズ-イーグルスの“事務機ダービー”(@駒沢オリンピック公園、13時キックオフ)は、トップリーグ時代からそれぞれが特別な一戦と位置づけてきた顔合わせで、白熱した戦いになるのは確実。ここまで思うように結果を残せていない静岡ブルーレヴズ、グリーンロケッツ東葛、レッドハリケーンズにとっては、この交流戦でひとつでも多く勝利を挙げて浮上のきっかけをつかみたいところだろう。

1週目から好カード目白押しのリーグワン交流戦。カンファレンスの枠を超えた強豪同士の激突を、お見逃しなく!

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