ラグビーリパブリック

埼玉ワイルドナイツの堅守光る。シャイニングアークスを1トライに抑え、48-5で圧勝。

2022.02.05

トップリーグから合わせて公式戦50試合目となった埼玉ワイルドナイツHO坂手淳史主将。2トライを挙げた(撮影:松本かおり)

埼玉WK CTBディラン・ライリーは後半10分にスピードあるランでトライをアシストした(撮影:松本かおり)

 めっきり冷え込んだ東京・秩父宮ラグビー場で2月5日、リーグワンの第5節がおこなわれ、埼玉ワイルドナイツ(以下、埼玉WK)がホストチームのシャイニングアークス東京ベイ浦安(以下、SA浦安)を48-5で圧倒した。

 これで埼玉WKは不戦敗に終わった開幕2試合以降、3連勝で勝ち点を14まで伸ばした。一方SA浦安は開幕戦で神戸Sから金星を挙げるも、その後4連敗で勝ち点4のまま。先週までの直近2試合は不戦敗だった。

 昨季王者の埼玉WKが開始早々から、その強さを見せた。わずか15分で21-0までリードを広げる。
 開始1分は新加入のCTBヴィンス・アソの突破から(トライはLOジャック・コーネルセン)、7分、15分にはモールから、3トライを奪った。

 そしてこの日、アタック以上に光ったのは、鉄壁ともいえるディフェンスだった。
 ダイナミックにボールを動かしたいSA浦安に対し、ブレイクダウンで圧力をかけて球出しを遅らせ、思うようなアタックをさせず。ラクラン・ボーシェー、ベン・ガンターの両FLがジャッカルを見舞った。
 SA浦安は前半だけで9つのペナルティを重ね、なかなか自陣を抜け出せない時間帯が続く。敵陣22㍍内に入れたのは一度だけだった。

 埼玉WKのロビー・ディーンズ監督は満足げに試合を振り返る。
「先週の試合(神戸S戦・41-37)はブレイクダウンで受け身になってしまった。今日はそこのファイトする部分に自分たちからいけたので、このパフォーマンスにつながったと思う。チームの成長、進歩を非常に感じました」

 29-0で迎えた後半も埼玉WKの優勢は変わらず。
 セットプレーでも優位に立ち、地上戦では加入から2度目の先発出場を果たしたNO8福井翔大がジャッカルに効果的なゲインと攻守に奮闘。WTB竹山晃暉の2トライなどで、着実にスコアを重ねた。

 防戦一方だったSA浦安、待望の初トライは32分。後半開始から出場し、パワフルなランで何度もゲインしていたCTBトゥクフカ トネ(昨季までコカ・コーラ)がチャンスを作ると、最後はFBイズラエル・フォラウが個人技でゴールラインを割った。
 違いを見せた新加入コンビの活躍でようやくスコアボードに5を刻んだ。

 だが結果は5-48の大敗。ロブ・ペニー監督は2週連続で試合が中止となり、「難しい状況でした」と話す。
「パナソニックさんは3週連続の試合でリズムよく積み重ねている中、自分たちは2週間試合をおこなえず、ふりだしに戻ってしまった」

 D1は明日(6日)でカンファレンスごとの1回目の総当たり戦を終え、バイウィークを挟んでから交流戦に突入する。CTBシェーン・ゲイツ主将は「次の試合では強くなったシャイニングアークスの姿をお見せしたい。チームとしての絆を深めて戻ってきたい」と語った。

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