開始14分で4トライのスタートから、最後まで攻め抜く姿勢を見せ、勝負どころを押さえた東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)が、静岡ブルーレヴズ(静岡BR)を59-28で下した。2月5日、リーグワン第5節が行われた。東京・駒沢ではBL東京が静岡BRに9トライの猛攻で勝利を収めた。BL東京は勝ち点10の6位から、勝ち点を15に伸ばした。
開始から個々のコンタクトの強さが鮮明に表れた。初めのトライは中盤の中央スクラムから、左右にボールを振って、BKのサポートから抜けたLOワーナー・ディアンズが起点。徳永祥尭が右中間に飛び込んだ。その後、キックオフからのノーホイッスル・トライなど、ボールを大きく動かして相手守備を広げたBL東京は、個々の接点の強さ、うまさで突破シーンを作って次々とインゴールへ。15分までに4トライを積み上げた。
5トライを奪って折り返し(ハーフタイムはBL東京35-7静岡BR)、風下に回った後半も、BL東京は相手を勢いに乗せず、自分たちの強みをぶつけた。後半7分にFLマット・トッドを一時退場で欠くなどビハインド要素も背負い、後半は3トライを失ったが、常に先行してセーフティな展開を保った。
静岡BRは消化試合数が少なく、チームの成熟はこれから。このゲームでも、後半早々のキックオフで攻め込むなど意図あるプレーを見せたが、競り合いに持ちこめず。
「中5日とはいえ、いい準備ができていた。前半、なぜパニックになってしまったかを、次のキヤノン(横浜E)戦に向けて話していきたい。開幕3試合、ゲームがなかったこととは関係ないと思っている。前節での動きもシャープだった」(静岡BR・堀川隆延監督)
セットプレーでは相手反則を誘うなど、スクラム、マイボール・ラインアウトでは健闘している。まだ序盤、個性ある選手たちの歯車を噛み合わせるべく、戦術を研ぎ澄ましていくだろう。