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同志社大新監督に宮本啓希氏(サントリー)。キヤノン・橋野皓介氏はBK統括コーチ就任

2022.02.01

宮本啓希新監督は、人の心をつかむのがうまい人。(撮影/松本かおり)

世界との戦いを通して勝負の厳しさを知る橋野皓介BK統括コーチ。(撮影/松本かおり)



 35歳が新監督。34歳がBK統括コーチに就く。
 同志社大学ラグビー部が2月1日、宮本啓希新監督(2008年度卒、サントリー)、橋野皓介BK統括コーチ(2009年度卒、キヤノン)の就任を発表した。

 宮本新監督は1986年10月3日生まれ。天理、同志社大で活躍し、高校日本代表、U19日本代表選出の経験がある。
 2009年度から9シーズンに渡りサンゴリアスでプレーした(CTB・FB)。引退後はスタッフとなり、今季も主務兼採用担当としてチームを支えていた。

 監督就任にあたり、「同志社の歴史を理解し、強いマインドを持って戦って参ります。これから始まる大きな挑戦を楽しみにしております」とコメントを出した。

 また、府中の地を離れるにあたり、「サンゴリアスでラグビー人生初めての優勝を経験しました。積み上げる事の大切さ、チャレンジするための準備の大切さ、また応援される喜びを学びました。在籍13年間を通して、厳しさ、出会い、学び、勝つ事の喜びを与えてくれたサンゴリアスが大好きです」。
「シーズン中の大事な時期にも関わらず、次のチャレンジに向けて送り出してくれたチームに感謝します」と謝意も表した。

 サンゴリアスの田中澄憲GMも、「宮本が伝統ある同志社大学ラグビー部の監督に就任する事を大変誇らしく思います」と気持ちよく送り出す。
「シーズン途中でチームを離れることになりますが、我々サンゴリアスとしても大変名誉な事と受けとめ、このような決定をしました。これから伝統あるクラブの監督という重責を担う事になりますが、指導者として若い世代の育成や日本ラグビー界の発展に貢献してくれることを期待しています」

 橋野コーチも同志社ラグビーのOBだ。1987年11月20日生まれで、大阪工大高(現・常翔学園)→同志社大でSO、FBとして活躍した。

 2010年度から昨季までキヤノンでプレーし、ジュニア・ジャパンにも選ばれた。そして、セブンズ日本代表の中核として世界を旅し、一流アスリートたちと戦い続けてきた経験値が貴重だ。

「学生たちがラグビーを通して大切なものを得られるように、楽しく、厳しく、そして何より愛情をもってコーチングしたいと考えております」と、決意を込めたコメントを出した。

 また、橋野コーチもイーグルスから離れるにあたり、感謝の気持ちを吐露している。
「昨シーズン限りでの現役引退後、2021年7月よりイーグルスアカデミーでのコーチを皮切りに様々なことに挑戦させて頂きました。本当に濃い半年間でした。リーグワン開幕までの貴重なこの時期に携わることが出来たことに感謝します」
 指導者の世界に思いは熱い。将来は、「成長して、またイーグルスに帰ってきたい」と締めくくっている。

 イーグルスの永友洋司GMも、「長らくチームを支えた橋野が、新たに指導者としてラグビー界に携わることは、横浜キヤノンイーグルスとしても大変名誉な事」とし、この先の人生にエールをおくった。

 同志社大ラグビーは、その他のコーチングスタッフ、学生幹部については後日発表するとしている。

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