これまで多くのアイランダーたちが赤いジャージーを着て、レッズの勝利に貢献してきた歴史がある。
両者間の友情がもともと厚いのは多くの人たちが知っているけれど、今回のすばやい決断と行動は誠意の表れだ。
2月19日(土)の午後5時、オーストラリアのブリスベン、サンコープスタジアムでヴィンテージ・レッズXVとトンガ・インヴィテーショナルXVの試合を実施する。
2月1日、クインズランドラグビー協会が発表した。
20分ハーフ、計40分でおこなわれる一戦は、海底火山の巨大噴火で甚大な被害を受けるトンガの人たちを支援するためのチャリティーマッチだ。
その試合に続いて、同スタジアムではスーパーラグビー・パシフィックのレッズの今季初戦、対レベルズ戦が午後6時45分にキックオフとなる。
賛同者には懐かしいビッグネームが並ぶ。
ヴィンテージ・レッズでは、ジェームズ・ホーウィル(元豪州代表主将/62キャップ)、スコット・ヒギンボサム(34キャップ/NECでもプレー)、デイヴィッド・クロフト(5キャップ/2003年W杯スコッド)などが出場予定。
トンガ招待XV側では、サントリーでも長くプレーしたジョージ・スミス(111キャップ/母がトンガ出身)や、ラグビー・リーグ出身、W杯で存在感を示したウェンデル・セイラー(37キャップ/2003年大会出場)、ロテ・トゥキリ(67キャップ/2003年&2007年大会出場)などの出場が予定される。
トンガ招待チームの指揮は、元レッズで豪州代表60キャップ、トンガ代表の監督も務めるトウタイ・ケフが執る予定となっている。
レッズのサム・コーディングリーGM(プロフェッショナルラグビー担当/元豪州代表22キャップ)は、自身の周囲にも被災者やその関係者が多くいる状況に胸を痛めながらも、「スタジアムの芝の上で偉大な選手たちが、大きな目的のために募金活動をする姿を見るのが楽しみ」と話す。
自身のルーツであるトンガを救うアクションについてケフ監督も「大きな意義がある」と話す。そして、「両チームとも素晴らしい選手が出場し、素晴らしいラグビーが展開されることでしょう」。
多くの人たちに関心を持ってもらいたい。協力してほしい。
クインズランド州ラグビー協会は、今回の試合を「トンガの人々に心からの連帯感を伝える機会」とし、当日は会場で寄付を募る予定だ。
その詳細は近日中に発表される。