スペインのセビリアで開催された「HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ 2022」の第4ラウンドは、大会最終日の1月30日に順位決定戦がおこなわれ、8強入りを逃していた男子セブンズ日本代表は、9位以下のトーナメントで招待チームのジャマイカに勝ったものの、同じコアチームのスペインに敗れ、11位タイに終わった。
ジャマイカ戦は立ち上がりが悪く、相手に先制を許してしまった日本だが、前半4分に連続攻撃から石田大河がトライを奪い返し、再び突き放されたものの、前半ラストには中川和真が大きくゲインして植村陽彦、福士萌起とつないで5点を追加し、10-14で折り返した。
そして後半早々、反則をしたジャマイカの選手にイエローカードが出て数的有利となった日本が攻め込み、石田が逆転トライ。シンビンの選手が戻る前にさらに1トライを追加し、リードを広げた。
後半5分、落球からカウンターを許して5点差に詰められ、試合終了前にもジャマイカが22メートルライン内まで攻め上がったが、日本はシタレキタウファ・マキシがタックル後にボールを奪い返し、24-19で逃げ切った。
しかし、ホスト国であるスペインとの試合は、5-26で敗れた。
序盤にスペインがテンポの速い連続攻撃でトライを奪うと、日本はリスタートのキックオフボールを確保できず、ミスタックルもあって連続失点。敵陣で守る時間が続き、5分にも相手にトライを奪われた。
後半もスペインペースは続き、0-26と点差は拡大。
日本は4分、マキシからオフロードパスをもらった副島亀里ララボウ ラティアナラがゴール前まで力走したが、得点ならず。
それでも、日本は試合終了前、奥平湧の力強いレッグドライブで敵陣22メートルライン内に入り、クイックリサイクルからつないで石井勇輝が右外を抜け、1トライを奪い返し、戦いを終えた。
なお、男子は南アフリカが優勝。東京オリンピックでメダルに輝いたフィジー(男・女)やニュージーランド(男・女)などが新型コロナウイルス感染症の影響でセビリア大会不参加となったなか、今季開幕から4大会連続制覇で総合ランキング首位を独走している。
女子はオーストラリアが2大会ぶりの王座奪還で今季3冠目となった。