目を引いたのは、オレンジの突進と多彩なパス。S東京ベイが、 FWの力強い突進と、フィールドで大きく速くボールを動かす機動力を見せつけ9トライを奪取、リーグワン初のホストゲームで快勝を納めた。
1月29日、江戸川区陸上競技場でリーグワン第4節が行われ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが59-26でNECグリーンロケッツ東葛を破った。S東京ベイは3戦2勝(+1節は不戦勝)勝ち点15とした。GR東葛は2戦2敗(+2、3節が不戦勝)で勝ち点10。
序盤戦から、FWのキャリーの力強さとディフェンスの圧力で、S東京ベイがペースを握った。開始2分のトライは、HOマルコム・マークス。ラインアウトから、ではなくフィールドでSOバーナード・フォーリーから短いパスとスペースをもらい、そのまま左中間に。S東京ベイは11分、26分…とトライを重ね、前半を26-5で折り返した。
後半は、FBに金秀隆、CTBにライアン・クロッティなどを投入し、より安定した展開に。前半は蹴り負けがちだったキックゲームでも前に出始め、多くの局面で優位に立った。後半は5トライを積み上げ快勝した。
GR東葛はこの日は力負けの感が否めなかった。それでも前半はキック合戦で優勢に。陣地を取って、何度か敵陣深くのラインアウト チャンスを獲得したが、これをスコアにつなげられなかった。前半38分にHOアッシュ・ディクソンをゴール真下に走らせたトライは、FWが好サポートから次々と縦につないだいい場面。後半は、スペースに立ったPR瀧澤直主将の好パスがCTBレメキ ロマノラヴァのトライにつながるなど、ボールを動かし3トライを挙げた。
SH田中史朗、CTBに入ったレメキら総勢15人が加わった移籍組と、オリジナルメンバーのポテンシャルの融合が待たれるGR東葛。少ないチャンスを決め切る精度が高まればと、期待も抱かせた。