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神戸スティーラーズがスピアーズ下しリーグワン初勝利 3部も開幕で宗像サニックスが逆転勝ち

2022.01.22

2トライを挙げる活躍を見せた神戸スティーラーズのWTB山下楽平(撮影:牛島寿人)


「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」のディビジョン1で開幕から2連敗していたコベルコ神戸スティーラーズが、3戦目で新リーグ初勝利をつかんだ。1月22日、地元のノエビアスタジアム神戸でクボタスピアーズ船橋・東京ベイと対戦し、27-22で競り勝った。

 神戸スティーラーズは前半6分、ゴールに迫り、韓国代表キャップを持つLOチャン・ソクファンが突っ込んでインゴールに腕を伸ばし、先制トライを決めた。

 対するスピアーズは11分、トンガ出身FLトゥパ フィナウのビッグゲインで敵陣22メートルライン内に入り、フェイズを重ね、ゴールに迫るとSH谷口和洋が間隙を突いてファイブポインターとなった。

 海底火山大規模噴火により被害を受けた母国トンガへの思いを胸に奮闘したのはPRオペティ・ヘルも同じで、この日、何度も強烈なタックルを繰り出し、スピアーズを鼓舞した。

 それでも、先に追加点を挙げたのは神戸スティーラーズで、31分、トンガ出身の日本代表選手であるWTBアタアタ・モエアキオラの「50:22キック」(自陣から蹴ったボールが敵陣22メートルライン内でバウンドして外に出たため、マイボールラインアウトで再開)でチャンスを迎えると、ラインアウト後にボールを動かし、WTB山下楽平が大外から鋭く内に切り込んでゴールへ抜けた。

 その後、スピアーズがSOバーナード・フォーリーのペナルティゴール(PG)2本成功で点差を詰めたが、神戸スティーラーズは14-11で迎えた46分(後半6分)、ハイボールの競り合いでこぼれたボールを確保してチャンスとなり、敵陣深くに入って細かくつなぎ、WTB山下が鋭いステップでタックラーをかわし5点を追加した。

 その後、両チームともPGでスコアを動かし、22-14で迎えた67分、神戸スティーラーズはWTB山下らがディフェンスで奮闘して相手の反則を引き出し、敵陣深くに入ると、攻め込んでSOアーロン・クルーデンがキックパスを放ち、右外で捕球したWTB井関信介がタックラーを振り切ってリードを広げるトライを決めた。

 粘るスピアーズは73分、敵陣深くでPKを得ると、クイックタップから攻めてFLトゥパが力強く突進し、トライ。コンバージョンが決まれば逆転可能な6点差になるところだったが、神戸スティーラーズは元ニュージーランド代表のクルーデンが元オーストラリア代表でもあるスピアーズSOフォーリーのショットをチャージして追加点を許さず、勝利を引き寄せることとなる。

 スピアーズは試合終了間際にFBゲラード・ファンデンヒーファーがPGで3点を入れ、7点差以内の負けチームに与えられるボーナスポイントを獲得したものの、勝って笑ったのは神戸スティーラーズだった。

 コベルコ神戸スティーラーズはこれで1勝2敗(総勝点5)、クボタスピアーズ船橋・東京ベイは2勝1敗(総勝点10)となった。

隔離期間を経てこの試合からメンバー入りしたスピアーズのHOマルコム・マークス(撮影:牛島寿人)
後半、反撃ムードを高めるトライを決めた宗像サニックスブルースのSH三股久典(撮影:Hiroaki.UENO)

 新型コロナウイルス感染症の影響で開幕節は全試合中止となっていたリーグワンのディビジョン3だが、1月22日にようやくキックオフの笛が鳴り、宗像サニックスブルースがホームの福岡・グローバルアリーナでおこなわれた中国電力レッドレグリオンズとのオープニングゲームに17-15で逆転勝ちした。

 先に主導権を握ったのはレッドレグリオンズで、25分にFL森山皓太が約40メートル力走し先制すると、45分(後半5分)にはドライビングモールでゴールに迫り、新加入した元サンウルブズ主将のNO8エドワード・カークがトライゲッターとなった。

 追う展開となったサニックスブルースは54分、敵陣深くでのスクラムを押してアドバンテージを得、コカ・コーラレッドスパークスから移籍したSH三股久典がボールを持ち出してタックラーをかわし、トライを決めた。

 そして65分、ブルースはまたも敵陣深くに入ると、ラインアウトからモールで押し込み同点トライ。SO田代宙士がコンバージョンを連続で決め、14-12と勝ち越した。

 その後、レッドレグリオンズがペナルティゴールで再びリードを奪ったが、サニックスブルースは76分、敵陣22メートルラインに迫ってアドバンテージを得ると、新加入の途中出場SOコビー・ミルンがドロップゴールを決め、再逆転でこれが決勝点となった。

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