「NTTジャパンラグビー リーグワン2022」のディビジョン2は、1月22日に第2節の2試合がおこなわれ、三菱重工相模原ダイナボアーズが2連勝、花園近鉄ライナーズは今季初勝利を収めた。
三菱重工相模原ダイナボアーズはホームの神奈川・相模原ギオンスタジアムでマツダスカイアクティブズ広島と対戦し、52-25で勝利。
序盤にテンポよくボールをつないでFL鶴谷昌隆のトライで先制すると、16分にも連続攻撃でゴールに迫り、LOジャクソン・ヘモポが密集を飛び越えてインゴールに押さえた。27分にはCTBマット・ヴァエガがタックラーを振り切ってゴールへ駆け抜け、32分にはFWを使ってゴールに迫り、SOイーリ ニコラスがフィニッシャーとなった。
一方、20点ビハインドで折り返したスカイアクティブズは44分(後半4分)、ハーフウェイのスクラムからすばやくボールを展開し、WTB北島遥生が右外を走り切ってトライを奪い返した。
しかし、ダイナボアーズは55分、敵陣深くに入ると、ラインアウト後のモールからNO8ディラン・ネルがすぐに持ち出してブラインドサイドを突っ込み、再び点差を拡大。その後も3トライを追加し、ボーナスポイントも獲得した。
スカイアクティブズは終盤にCTB李修平とFLテヴィン・フェリスが力強い走りでトライゲッターになったものの、反撃が遅く2連敗となった。
花園近鉄ライナーズは地元の東大阪市花園ラグビー場で三重ホンダヒートと対戦し、62-10と圧倒した。
ライナーズに勢いをつけたのはオーストラリアのレジェンドコンビだった。
前半5分、かつて世界最高のスクラムハーフと呼ばれたウィル・ゲニアが正確なパスで大外のWTB南藤辰馬にボールを渡し、ゲインさせ、サポートして先制のトライゲッターとなった。
10分には、オーストラリア代表の司令塔でもあるSOクウェイド・クーパーが相手の処理ミスで得たボールをマジックのようなハンドリングで仲間につなぎ、ゴールに迫ると、最後は軽快なフットワークで自らインゴールに持ち込んだ。
15分にはCTB岡村晃司、LOワイマナ・カパと続けてゲインし、サポートしたゲニアがフィニッシュ。18分には相手のラインアウト失敗から攻めに転じ、日本代表でもあるCTBシオサイア・フィフィタがブレイクすると、つないで最後はWTB南藤が右外を駆け抜けた。
ライナーズの勢いは止まらず、34分にはラインアウトからのサインプレーでLOパトリック・タファが力強く突進してディフェンダーを中央にひきつけ、クーパーから長いパスをもらった左WTB片岡涼亮がインゴールに持ち込んだ。
35-3で折り返すと、46分(後半6分)にはFLツポウ テビタのキックチャージから敵陣深くに入り、最後はクーパーが右外にいたLOカパにキックパスを通し、追加点を獲得。その後も3トライを追加し、快勝となった。
ホンダヒートは77分に敵陣22メートルラインに迫り、SH根塚聖冴がラックサイドを抜けて鋭いステップでゴールへ走り切ったが、奪ったトライはその1本のみだった。
花園近鉄ライナーズと三重ホンダヒートはこれで、どちらも1勝1敗となった。